なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

初冬のノスリ

利根川下流の道路の電柱にノスリが、とまっていました。なかなか動こうとしないので、少し目を逸(そ)らしていたら、いつの間にか、姿を消していました。

ノスリは、比較的よく見られる猛禽(もうきん)です。私も最初に撮影した鷹は、ノスリだったと記憶しています。

ずんぐりした体形で、わりに地味ですが、冬は人里ちかくにいて、電柱の上にとまっている姿もよく見かけます。

比較的、人間に対する警戒心も少ないようなので、また、今年も何度も見かけることでしょう。


鷹(たか)は、寒い冬の夜、小鳥を捕えて、その体温で自分の足を暖め、夜が明けると、その鳥を逃がし、その飛び去った方向には、その日は狩に行かないようにして、その恩に報いるといわれているそうです。

その鷹または小鳥を、暖鳥(ぬくめどり)といい、俳句の冬の季語となっています。




「思ひわびて はなす夜もあり 煖鳥(ぬくめどり)」 (正岡子規