利根川下流の道路の電柱にノスリが、とまっていました。なかなか動こうとしないので、少し目を逸(そ)らしていたら、いつの間にか、姿を消していました。
ノスリは、比較的よく見られる猛禽(もうきん)です。私も最初に撮影した鷹は、ノスリだったと記憶しています。
ずんぐりした体形で、わりに地味ですが、冬は人里ちかくにいて、電柱の上にとまっている姿もよく見かけます。
比較的、人間に対する警戒心も少ないようなので、また、今年も何度も見かけることでしょう。
鷹(たか)は、寒い冬の夜、小鳥を捕えて、その体温で自分の足を暖め、夜が明けると、その鳥を逃がし、その飛び去った方向には、その日は狩に行かないようにして、その恩に報いるといわれているそうです。
その鷹または小鳥を、暖鳥(ぬくめどり)といい、俳句の冬の季語となっています。
「思ひわびて はなす夜もあり 煖鳥(ぬくめどり)」 (正岡子規)