なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

新春のハジロカイツブリ

正月三が日に撮ったハジロカイツブリです。ハジロカイツブリは、頭が黒く目が赤く首から下は白黒なので、赤白黒のおめでたそうな色の水鳥のように思います。このカイツブリも神の池の神之池(ごうのいけ)にいました、

写真を撮ろうとカメラを構えると、すぐに潜ってしまって、次に水上に顔を上げたところは、ずいぶん遠くでした。






閑話休題ーCD「ウイーンの休日」を聴く


 
毎年、お正月にウィンナワルツやポルカなどを、ウィーンから中継放送しているNHKの番組「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」を今回は、観そびれてしまったので、

今日は、正月の演奏ではないのですが、1957年10月、1960年2月録音のCD、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮の「ウイーンの休日」を聴いてみました。

         「ウイーンの休日」

 演奏: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮: ハンス・クナッパーツブッシュ


このCDは、「ウィーンの休日」と題するウインナ・ワルツやポルカを中心にアンコールピースで組まれたCDです。

演奏されている曲目リストは、以下のとおりです。



1. ラデツキー行進曲op.228(J.シュトラウス1世)
2. ワルツ「バーデン娘」(コムザーク)
3. アンネン・ポルカop.117(J.シュトラウス2世)
4. 加速度円舞曲op.234(同)
5. トリッチ・トラッチ・ポルカop.214(同)
6. ワルツ「ウィーンの市民」(ツィーラー)
7. 同「ウィーンの森の物語」op.324(J.シュトラウス2世)
8. 軍隊行進曲op.51-1(シューベルト~ウェニンガー編)
9. 舞踏への勧誘op.65(ウェーバー~ベルリオーズ編)
10. 歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲(ニコライ)



この演奏は、LPレコードでよく聴いてきました。が、最近はCDで聴いています。

私が20代の頃、このLPレコードは、キングレコードの廉価盤だったので、私が持つことのできた数少ないレコードの一つでした。

正月だけでなく、夏の暑い時でも、何度も何度も聴きました。

このCDを聴いていると、当時の自分を思い出して、まるで歌謡曲の「思い出のメロディ」を聴いているような懐かしさを覚えます。

ワルツ「バーデン娘」も作曲者コムザークという名前も、この演奏で初めて知りました。一般的にも、これらの名前は、クナーパーツブッシュのこの演奏で、世に広く知られるようになったようです。

初めて聴いた時には、どんな曲かと思ったのですが、聴いてみると、踊るような、流れるような、リラックスした雰囲気のある曲なので、とても満足して聴いていました。

当時、音楽評論家のU氏が、この演奏をとても評価していました。

いつもは、この評論家の評価をあまり信じていない私もこのレコード評は、頷けるものでした。なるほど、クナッパーツブッシュならではの桁外れの名人芸が聴ける一枚でした。

ワグナーの作品のような長大な音楽を得意としているこの指揮者が、このCDでは、底抜けに明るく、ハメをはずした茶目っ気のある演奏をしていて、この人は本当に色々な表現ができる指揮者だったのだと感じ入ってしまいました。

クナーパーツブッシュは、このウィーンフィル楽団員たちが、とても馴染んでいる小品の曲ばかりなので、気楽に指揮したのではないでしょうか。

そのため、楽団員たちも本当に楽しんだおかげで、スケールの大きい、類まれな一期一会の名演になったのかもしれません。

録音は1957年と初期のステレオですが十分鑑賞にたえますよ。
最近、音の良いモノラルのCDも出ているようですが、私は未聴です。