なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

いろんな仕草をするひょうきんなミミカイツブリ

冬にしては風も無く割に暖かい昼下がり、銚子漁港の岸辺近くにミミカイツブリが浮かんでいました。

こんな日はミミカイツブリも、のんびりしているようで、首をのばしたり羽繕いをしたり面白い姿を見せてくれます。

そのうち思い出したように水に潜り餌を探したりしています。

かなりゆったりと漁(りょう)をしています。

また浮かんできましたが、きびすを返して向こうに行ってしまいました。
















喫茶去:トスカニーニ指揮の「スケーターズ・ワルツ」、「レモンのキッス」の原曲ー「時の踊り」、「舞踏への勧誘」を聴く 


今日は、トスカニーニ大全集 (CD84枚組)より、通俗名曲を集めた「管弦楽曲集のCD」を聴いてみました。

このCDには以下の曲が収録されていますが、どの演奏も最高級の名演奏といわれる素晴らしい演奏です。

若いころのカラヤンは、トスカニーニの演奏に私淑(ししゅく)して、彼と同じ服装をしたり、暗譜で指揮するなどのスタイルを完全に真似をして、精進したといわれるだけあって、カラヤン指揮の管弦楽曲の名演奏も多いのですが、このCDの演奏は、モノラル録音ですが、それらをはるかに凌(しの)ぐ「とびきりの名演奏」のような気がしてなりません。

Disc41:アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団

・ワルトトイフェル:『スケーターズ・ワルツ』 (1945年6月28日, カーネギー・ホール)
・L.モーツァルト:『おもちゃの交響曲』 (1941年2月15日, Studio 8H)
・J.シュトラウスII世:『トリッチ・トラッチ・ポルカ』 Op.214 (1941年5月6日, カーネギー・ホール)
・J.シュトラウスII世:『美しく青きドナウ』 (1941年12月11日&1942年3月19日, カーネギー・ホール)
・スッペ:『詩人と農夫』序曲 (1943年7月18日, Studio 8H)
・ポンキエルリ:歌劇『ジョコンダ』〜時の踊り (1952年7月29日, カーネギー・ホール)
パガニーニ:常動曲 Op.11 (1939年4月17日, Studio 8H)
J.S.バッハG線上のアリア (1946年4月8日, カーネギー・ホール)
ウェーバー:舞踏への勧誘Op.65 (1951年9月28日, カーネギー・ホール)
グリンカ:スペイン序曲第1番『ホタ・アラゴネーサ』 (1950年3月4日, Studio 8H)

 
スケーターズ・ワルツは誰でも知っているポピュラー名曲ですが、いざ名盤となるとなかなか見当たりません。このトスカニーニ盤が決定盤と言ってもいいと思います。

トスカニーニのオーケストラ・ドライブは見事なもので、ここでも全体のしっかりとした構築が際立った演奏になっています。

おもちゃの交響曲も有名な割に名盤がありません。この曲もこの演奏が決定盤といえるでしょう。おもちゃの雰囲気がよく表現されていてとても楽しい演奏です。

トスカニーニは、ちょうど30歳の時(1898年)にスカラ座の芸術監督に迎えられ、イタリアきってのオペラ指揮者としての活躍を開始し、その後1929年までの間に三シーズンにわたってスカラ座の芸術監督を務めただけあって通俗名曲の聴かせどころを熟知していて他の追随を許しません。

トリッチ・トラッチ・ポルカ美しく青きドナウは、ウィンナ・ワルツらしくない演奏なんですが、彼の持つきびきびした歯切れのよいリズム感に圧倒される名演です。

詩人と農夫と次のジョコンダは、劇的な表現やカンタービレがたまらなく魅力的です。

歌劇『ジョコンダ』〜時の踊りは、クラシック音楽に興味はなくてもどこかで一度は耳にしたことがあるメロディです。

この音楽はディズニーの名作「ファンタジア」の中でも使われていたし、ナンシー・シナトラが歌っていた「Like I do」(邦題:レモンのキッス 逢ったとたん一目ぼれ)=ザ・ピーナッツの「レモンのキッス」、小柳ゆきの「Lovin' You」などの原曲で、ポップスのカバーも多く、シャンプーのCM(花王エッセンシャルシャンプーのCM=小柳ゆきの「Lovin'you」)でも使われていたのでテレビでそれとなく聴いた人も多いと思います。

レモンのキッスの原曲であるポンキエルリの 時の踊り の「美しい旋律」の演奏は、オペラでも一流の巨匠トスカニーニの演奏だけにチャーミングで劇的で薫り高い素敵なものです。

どなたでも「踊りだしたくなるような」感動する演奏と思います。

常動曲、G線上のアリア、舞踏への勧誘、ホタ・アラゴネーサ(珍しい作品)ですが、との曲もリズミカルで軽やかな名演です。G線上のアリアは気高い演奏ですし、舞踏への勧誘はまさに踊りだしたくなるような明るく楽しい演奏です。

トスカニーニは、スケーターズ・ワルツやおもちゃの交響曲みたいに、普通、巨匠が取り上げないような作品まで演奏し、しかも老巨匠が真剣勝負で真正面から作品に取り組んでいるので、「神々しいほどの輝き」を持っています。

私にとっては、クナッパーツ・ブッシュ指揮ウィーン・フィルの「ウィンナ・ホリディ」のCDも気楽に聴けてお気に入りのCDですが、トスカニーニ指揮NBC交響楽団のこのCDのほうが「劇的で満足感の高いさらにお気に入り」の演奏となっています。