「 あたたかき光はあれど 野に満つる香も知らず 浅くのみ春はかすみて・・・」
( 島崎藤村「小諸なる古城のほとり」より)
「春の訪れ」を、すばやく感じとるのは草や樹木なのではないでしょうか?
渡良瀬遊水地の木々も「冬の装い」から「春の装い」に姿を変えているようです。
蕾(つぼみ)は日一日と膨らみを増し、今か今かと春を待っているかのようです。
たくさんの蕾をつけた枝々は、開花する寸前のネコヤナギの繁みなのでしょうか?
エナガとシジュウカラの混群が蕾のついた枝の間を飛び回っています。
その混群の中で、とても小さくて可愛らしいエナガは、人気のある小鳥です。
小さなくちばしと「いたずらずき」そうな「つぶらな瞳」、大きく膨らました丸いピンクのお腹、長い柄(え)のようなシッポを持った、マシュマロのような真綿に包まれたふわふわしたとても小さな体(8グラム)のエナガは、休む間もなく飛び回り、枝先の小虫を捕獲しながら忙しそうに飛び去っていきました。
飛び回っているエナガは、「春の到来」よりも「花より団子(だんご)」のようです。
尾が長い写真があまりなかったので参考までに以前撮影したエナガの写真を2枚添付します。
参考:以前撮影したエナガ