上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF100-400mgm F4.5-5.6L IS II USMを装着して手持ち撮影しました。
12月11日八ヶ岳南麓の野辺山、八ヶ岳牧場付近の道路脇に、アトリの小さな群れが餌の草の実を拾い食いしていました。
アトリは、昼行性で昼間は小規模な群れで生活するようで、 夜は集団で休むそうです。
アトリの特徴は集団行動で、日本書紀では681年11月、「アトリの群れが天を覆い東南から西北へ飛んだ」という記述がるようです。「天を覆う」と表現されるだけあって、彼らの群れは数百から時には数十万もの大規模なものになったとのことです。
島崎藤村の小説「夜明け前」でもアトリの大群の様子を次ぎのように表現しています。
「あれは嘉永二年にあたる。山里では小鳥のおびただしく捕れた年で、殊に大平村の方では毎日三千羽づつものアトリが驚くほど鳥網にかかるといはれ」(注:嘉永二年=1849年)
アトリは、古来「花鶏」(かけい)「漢名」と言われていますが、今日の台湾では「花雀」、中国では「燕雀」といわれ、本国では古語になってしまっているようです。
やはり、枯れ木に群がって花のように見える鳥が、アトリにふさわしいですね。
ちりぢりになる楽しさの花鶏かな 堀口星眠
眼前のアトリの群れには無情の車が進んで来ています。
アトリたちは、一斉に飛び立ちました。
この写真は、車上から咄嗟に撮影したので、逃げ去った後の少数のアトリたちの写真です。
アトリの飛ぶ姿、とても綺麗ですね‼️