雑木林に囲まれた古池に横たわる枯れ木の上ににオレンジ色の鳥をみつけました。
オレンジ色のお腹の羽がボサボサの少し「やつれたカワセミのオス」です。
このカワセミのやつれた姿は、土に掘った横穴の巣(す)にいる家族に、新鮮な捕(と)れたての魚を頻繁(ひんぱん)に運ぶために疲れはてた姿なのでしょうか?
それでも頑張るカワセミのお父さん!
今も、池に飛び込んで捕(つかま)えたばかりなのでしょう。
魚をくわえています。
この魚は、カワセミの身体の長さに等しいほどの「大きな魚」です。
捕(と)らえた魚を木に何度もぶつけて弱らせて逃げられないようにしています。
あばれていた魚もおとなしくなりグッタリしています。
カワセミは、この魚を失神(しっしん)させて動かいようにし、さらに魚をあげる相手が食べやすくするために、魚の頭を先にしてからすぐに飛び去りました。
オスのカワセミの優(やさ)しい気遣(きづか)いにも頭が下がります。
頑張るお父さんカワセミの行動にとても感心してしまいました!
「古池や 翡翠(かわせみ)去つて 魚(うお)浮かぶ」
(正岡子規)