発作地域の「下手賀川の白鳥」は、正確に言えば下「手賀川のコブハクチョウ」なのです。
欧州や露国では、白鳥と言えばコブハクチョウを意味するようで、サンサーンス作曲の「動物の謝肉祭」の中の白鳥もチャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」の白鳥もコブハクチョウだそうです。
下手賀川の橋の付近には、いつも20〜30羽のコブハクチョウが棲んでいます。
今、コブハクチョウたちは、秋の陽射しを浴びながらのんびり隊列を組んで川の上を滑るように進んで行きます。
まるで「チェロの貴公子」ピエール・フルニエの奏でるサンサーンスの「白鳥」のようにとても上品で整然とした動きを見せています。
私は、秋の雰囲気をとても強く感じてしまいました。
秋にふさわしいフルニエ(チエロ演奏)、セル指揮ベルリン・フィルの名演のCD「ドボルザークのチェロ協奏曲」も聴きたくなってきました。
ちょっと渋くバッハ作曲の「無伴奏チェロ組曲」でもいいかもしれません。
秋なので「無伴奏チェロ組曲」は、カザルスではなくフルニエの演奏がふさわしいような気がします。
秋にはチェロの落ち着いた演奏が聞きたくなるものですね!
「白鳥(しらとり)は かなしからずや
空の青 海のあをにも 染まずただよふ」
(若山牧水)