なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

夕顔の開花

雨戸を閉めようと外を見たら暗闇の中に大きな白い花が目に飛び込んできました。

夕方6時ころの出来事です。

先日の朝、閉じかけの夕顔が、今夕は、見事に咲いています。

咲いたばかりの夕顔を始めて見ました。

暗闇の中に咲く夕顔は、とても神秘的で美しく感激してしまいました。

夕顔のことは、ほとんど知らなかったので少し調べてみました。

夕顔という名前は、夕方に花を咲かせ、翌日の午前中には枯れてしまうことに由来していて別名として「黄昏草(たそがれぐさ)」ともいわれているそうです。。

夕顔の花言葉と由来!夕顔の 花言葉は「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」「罪」
などがあるようです。

「はかない恋」や「夜の思い出」は、夕方 咲いて翌日に萎れてしまう特徴に由来しているとのことです。

「魅惑の人」「罪」は、源氏物語に登場する夕顔という名の女性のエピソードから来て いるようです。

源氏物語に登場する女性の夕顔は頭中将(とうのちゅうじょう)の愛人 (常夏の女) で玉鬘(たまかずら)を産み,のち夕顔の花咲く粗末な家に住んで光源氏の目にとまり愛されるのですが,源氏とともに夜を過すうち,もののけにとりつかれて死んでしまう女性です。

朝顔・昼顔・夜顔と名前や花が咲く時間が限られるなどの特徴が似ているので、朝顔や昼顔と間違われること がありますが朝顔や昼顔、夜顔ヒルガオ科の植物で、夕顔の場合はウリ科の植物という分類上の違いがあります。

夕顔は、ウリ科ユウガオ属の 一年草だそうです。葉っぱはハート形をしていて、夕方から咲く花は白い色をしています。

夕顔の実の中の種には毒性があり、誤って食べると、 唇のしびれ、下痢、嘔吐などを起こすことがあります。もちろん干瓢(かんぴょう)のように加工したものは問題なく食べられるようです。

原産は、北アフリカ、インドとされています。日本には、もともと観賞用の植物として伝来しましたが、苦味のない種類が普及してから、食べるようになったといわれています。

現在は、国内生産のうちの95%が 栃木県産とされているそうです。

私は「かんぴょう巻」が大好きですが,こんな神秘的な美しさをもつ夕顔から干瓢を想像することはできません。

漆黒の中に咲く白い花の夕顔は、とても素敵な花ですね!


山賤(やまがつ)の 契のほどや 忍ぶらん 
         夜をのみ待つ 夕顔の花

            (寂蓮法師