なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

朝日に輝ける赤い椿

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF200mm F2.8L USMを装着し手持ち撮影しました。

2月13日の朝.あけぼの山公園の椿の花です。朝日を浴びて薫るようです。

椿(ツバキ)は日本原産の植物であり、日本を代表する美しい花木の一つとなっています。

ツバキ

[別名]ヤブツバキ、ヤマツバキ

科・属:ツバキ科ツバキ属
性質・分類:常緑広葉高木
原産地:日本・東アジアなど
日本の分布:本州・四国・九州・沖縄
開花:2月~4月
用途:庭木

冬から早春にかけて、鮮やかな朱色やピンク、白の花を咲かせる椿には、多くの園芸品種があります。

椿は、枝先に1輪ずつ半開きの状態で花を咲かせるのが特徴的です。

花は山茶花サザンカ)と似ていますが、椿は咲き終わった花が、その花の形のまま落ちて散るのに対し、山茶花は花びらが1枚1枚散っていきます。

この木の下にいくつかの咲き終わった花がそのまま落ちていました。

 

椿の花は、「首から落ちる」と言って、

武士は、椿を植えなかったというのは嘘で、江戸時代に将軍や幕閣の庭でも多く栽培され、品種改良されたそうです。

 

それでも万葉集で詠まれた歌にあるように、花の姿そのままで落ちる椿は、チョット気になるようです。

 

わが門《かど》の 片山椿 まこと汝《なれ》 
わが手触れなな 土に落ちもかも


物部廣足(もののべのひろたり) 

        『万葉集

意訳

わが家の門に咲く椿よ、本当にお前は
私が触れもしないのに土に落ちてしまうのか。

 

作者は755(天平勝宝7)年2月、武蔵国荏原郡(東京都品川区荏原)から徴兵された防人で、この歌を詠んだのは派遣先の筑紫の国とのことです。

 

故郷の妻を椿に譬えています。椿のように美しい妻だったのでしょうね!

 

椿の花がぽとりと落ちる。

長い留守の間に他の男と浮気しないかを心配している歌のようです。