「 馬鹿にさんすな 枯木じゃとても
藤が巻きつきゃ 花が咲く」 (佐渡の盆踊り歌)
私たちが観賞用に見る藤は野田フジと呼ばれるそうですが、一般に山に咲く山フジもあって別の品種だそうです。
ツルが左にまくのが野田フジで右まきなのが山藤だそうです。
右巻きでも左巻きでもどんなまき方でも高齢化社会の今、上の都都逸のような歌に同感を思える人も多いかもしれません。
両方のフジは、どちらも日本原産のようです。
そのためか古来より歌によく詠まれていて万葉集にも26首もあるそうです。
平安時代の「枕草子」にも「源氏物語」にも藤に関する記述があります。
今、我孫子周辺は、藤の花盛りで、近所の庭の垣根にも手賀沼遊歩道の藤棚にも藤の花が垂れ下がってわが世の春を謳歌しています。
藤の花の周りにはいつもフジの花の蜜を吸うためクマバチが集まります。
クマバチはぶんぶん羽音をたててしきりに吸蜜していました。