なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

秋の日のノゴマ

ノゴマは、北海道では、夏鳥として繁殖するので、夏にはよく見られる鳥のようです。関東地方では、渡りの時に、低地の藪や竹林などで見ることが出来ます。ノゴマは、コマドリの仲間なので、原野に棲息(せいそく)するコマドリという意味でノゴマと命名されているとのことです。
埼玉県では、毎年この時期にノゴマが、訪れているとのことなので、今回、そのポイントに行って撮影してきました。

秋晴れの清々しい中なのに、このノゴマは、ちいさな藪のような茂みの中に潜み、倒木のある暗い場所に、餌を求めて時々姿を現します。渡りの途中の、この中継地点で、短いひと時を、ここで過ごしているようです。喉の赤いのは、雄のノゴマです。暗い中を鳥が移動すると、暗闇に赤い色が揺れているように見えます。
鳥との出会いは一期一会が多いのですが、来年も元気で再会できることを楽しみに、この場を立ち去りました。