なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

大きな貝をくわえて困っているクロガモ

銚子港近くの海岸に10〜13羽のクロガモの群れが、荒波にゆられながら浮かんでいました。オスのクロガモが奇妙な動作をしています。

よく見ると大きな貝をクチバシにくわえて困っているようです。このクロガモは、貝もよく食べるので、通常の大きさの貝なら困らないのですが、この貝は、大きすぎるのでしょう。

オスの近くにメスのクロガモも泳いでいました。波はうねっていますが、そんな波は平気なようです。スイスイ楽しそうに泳いでいます。

貝にてこずっているクロガモのオス以外のオスたちも、おもいおもいの姿勢であちこちに散らばって泳いでいました。

クロガモは、シベリア東部、アラスカ州西部で繁殖するそうで、米国や中国、日本で越冬するようです。越冬場所は、海岸部に限られ淡水域での越冬はないとのことです。クロガモの越冬は、国内では北海道や東北が中心でしょうが、関東地方では、銚子港近辺や九十九里浜でも観察することができるようです。

クロガモのオスは、全体が黒くそのクチバシは全体が黄色にみえますが、実は黒いそうで、その基部の上部に黄色いコブ状の盛り上がりが広くあり、遠くから見ると嘴が全体として黄色く見えるとのことです。

メスは、全体が黒褐色で、クチバシは黒ですが基部は茶色をしています。

潜水して採食し、貝やエビ、カニ、イカなどを捕らえて食べるそうです。