なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀川路傍のモンキチョウ

手賀川にそって続いている道の草むらにモンキチョウが舞っています。

紫色の花にとまって吸蜜しています。

梅雨のどんよりした「灰色の世界」に紫と黄色がクッキリとうかびあがって見えます。

こんな天気でも蝶は、休まず頑張っているようです!





閑話休題ー日本映画「雨あがる」


梅雨空の曇り空の日がつづいています。こんな時、ブルーレイ・ディスクで映画を観るのもいいですね。

この日本映画は、以前、テレビ放送したときにブルーレイに録画したので、時々、観ています。


「雨あがる」(劇場公開日 2000年1月22日 )は、

人を押しのけてまで出世することが出来ない心優しい武士と、そんな夫を理解し支える妻の心暖まる絆を描いた時代劇で、監督は、98年に亡くなった黒澤明監督の助監督として活躍し、本作でデビューを飾った小泉堯史。脚本は、山本周五郎による短編を基にした「まあだだよ」の黒澤明の遺稿。 配役は、三沢伊兵衛 寺尾聰(てらお あきら) 三沢たよ 宮崎美子(みやざきよしこ) 永井和泉守重明 三船史郎(みふねしろう) などです。

本作品は、99年の第56回ヴェネチア国際映画祭緑の獅子賞を受賞しています。

以下に、この映画の宣伝に記載されていたネットの「Movie Walkerの(あらすじ)」を引用させていただきます。

 (あらすじ)

亨保時代。武芸の達人でありながら、人の好さが災いして仕官がかなわない武士・三沢伊兵衛とその妻・たよ。旅の途中のふたりは、長い大雨で河を渡ることが出来ず、ある宿場町に足止めされていた。ふたりが投宿する安宿には、同じように雨が上がるのを鬱々として待つ貧しい人々がいた。そんな彼らの心を和ませようと、伊兵衛は禁じられている賭試合で儲けた金で、酒や食べ物を彼らに振る舞う。翌日、長かった雨もようやくあがり、気分転換に表へ出かけた伊兵衛は若侍同士の果たし合いに遭遇する。危険を顧みず仲裁に入る伊兵衛。そんな彼の行いに感心した藩の城主・永井和泉守重明は、伊兵衛に剣術指南番の話を持ちかけた。ところが、頭の固い城の家老たちは猛反対。ひとまず御前試合で判断を下すことになるが、そこで伊兵衛は、自ら相手をすると申し出た重明を池に落とすという大失態をしてしまう。それから数日後、伊兵衛の元にやってきた家老は、賭試合を理由に彼の仕官の話を断った。だが、たよは夫が何のために賭試合をしたかも分からずに判断を下した彼らを木偶の坊と非難し、仕官の話を辞退するのだった。そして、再び旅に出る伊兵衛とたよ。ところがその後方には、ふたりを追って馬を駆る重明の姿があった…。


この映画は、後味の良いしっとりとした余韻を残す映画でした。役者の演技が下手との噂があるようですが、このストーリーの組み立ては、山本周五郎の人情味ある雰囲気を十分感じさせる感動する映画と思います。

三沢伊兵衛役の 寺尾聰 の、川止めのはたごでの佇まいや、争っている若侍の刀を屋根に放り投げるシーンが印象的でした。

三沢たよ約の 宮崎美子も貧しくとも健気な武士の妻と夫への細やかな愛情をこめた表情も良かったです。

殿様役の俳優は、他の映画ではあまり見かけない、三船史郎三船敏郎の子息)が演じています。
目がギョロとしていて父親ゆずりのしっかりした体つきの三船史郎は、武芸好きの単純な殿様役を好演しています。

洋画の「雨に唄えば」とは一味ちがう日本映画の「雨あがる」も、この時期、観るのにとてもいい映画だと思います。