節分(せつぶん)も過ぎ、もう暦の上では立春(りっしゅん)なのですが、まだまだ寒さはつづきそうです。
古人は立春に一首(いっしゅ)詠(よ)んでいます。
春たちける日よめる
「袖ひちて むすびし水の こほれるを
春立つけふの 風やとくらむ」 (紀貫之 きのつらゆき 古今2)
(意訳)
夏に袖(そで)を濡(ぬ)らせて手に掬(すく)って、のどを潤(うるお)していた水が、冬の間に氷っていたのを立春である今日の今頃、春風が解かしているのだろうか。
ところが関東地方の2月5日は雪の予報が出ています。
1月末にも関東地方は雪が降りました。その残雪の中で撮影した井頭公園のアオジ♂♀です。
冬枯れの林の中でアオジがエサを探して残雪の路傍などに出てきていました。
エサの少ないこの時期は、越冬中のアオジたちも苦労して採食しているようです。