なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

セイヨウアマナ

家の近くの梅林のそばの空き地に綺麗な白い花がいっぱい咲いていました。

先日このブログに掲載したアマナによく似ています。

最初は、こんなに家に近い場所にアマナがあると思って近づいてみると、アマナではありません、

でも群生しているし、とても可憐で綺麗な花です。

とりあえず撮影して、後でネットで調べてみると花韮(はなにら)といって別名「西洋甘菜」ともいい、英語では「Sprint star flower」というようです。


西洋甘菜(セイヨウアマナ)は日本原産のアマナに似ているけれど外来種のため命名されたようです。原産地はメキシコ・アルゼンチン・ウルグアイ・ペルーなどの南アメリカのようで、原産地では野草のようですが、日本では、園芸植物として利用されているようです。日本には明治中期に渡来したとのことです。開花期は2〜4月のようです。


花韮の俳句や短歌に著名な句がないので、花韮の代わりに韮の短歌を掲載します。



「伎波都久(きはつく)の 岡の茎韮(くくみら) 我れ摘めど
   籠(こ)に満(み)たなふ 背なと摘まさね 」

                    万葉集 作者未詳(東歌)

(意訳)

  伎波都久(きわつく)の 岡の茎韮(くくみら)、この韮を私はせっせと摘むんだけれど、ちっとも籠に
  いっぱいにならないわ。それじゃ、あんたのいい人と一緒にお摘みなさいな )

注)伎波都久は茨城の地名。茎韮はニラのことです。