なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

マガモの羽ばたき

早いものでもう師走、冬に近づくにつれ鴨たちの羽ばたく姿がよく見られるようになりました。

この池で羽ばたいているのはマガモのオスです。

マガモは鴨の代表で一般的に鴨といえばマガモなのだそうです

人はマガモの肉が美味なので、これをを飼いならして家禽化(かきんか)してアヒルを作りだし、アヒルマガモを人工的に交配してアイガモを作り出しました。

寒い季節に、アイガモで出汁(だし)をとった「うどん汁」や「お雑煮(ぞうに)のお汁」はとても美味しいものです。

また、アヒルより一回り大きいガチョウは、ガンを家禽化したものとのことです。

中国料理のペキンダッグはアヒルをを食材にしたものですが、フランス料理のフォアグラはガチョウ(の肝臓)を食材としたものです。

これほどまでにマガモは人間と深い関係にある鴨なのです。

マガモのオスは頭部が金属光沢のある緑色で,このため俗にアオクビと呼ばれています。

この池のよく太っておいしそうなマガモは、何度も羽ばたいていました。

求愛ディスプレイに羽ばたきは含まれないようですが、このマガモの羽ばたきは、近くにいる鴨に無視されているようにも見えました。



「鴨遠く 鍬(くわ)洗ふ水の うねりかな」   (与謝蕪村