早いものでもう師走、冬に近づくにつれ鴨たちの羽ばたく姿がよく見られるようになりました。
この池で羽ばたいているのはマガモのオスです。
人はマガモの肉が美味なので、これをを飼いならして家禽化(かきんか)してアヒルを作りだし、アヒルとマガモを人工的に交配してアイガモを作り出しました。
寒い季節に、アイガモで出汁(だし)をとった「うどん汁」や「お雑煮(ぞうに)のお汁」はとても美味しいものです。
また、アヒルより一回り大きいガチョウは、ガンを家禽化したものとのことです。
中国料理のペキンダッグはアヒルをを食材にしたものですが、フランス料理のフォアグラはガチョウ(の肝臓)を食材としたものです。
これほどまでにマガモは人間と深い関係にある鴨なのです。
マガモのオスは頭部が金属光沢のある緑色で,このため俗にアオクビと呼ばれています。
この池のよく太っておいしそうなマガモは、何度も羽ばたいていました。
求愛ディスプレイに羽ばたきは含まれないようですが、このマガモの羽ばたきは、近くにいる鴨に無視されているようにも見えました。
「鴨遠く 鍬(くわ)洗ふ水の うねりかな」 (与謝蕪村)