なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

青空に映える夾竹桃

我孫子市市民農園に夾竹桃の木があります。

毎年、6月頃から咲き始めます。

8月頃が花の最盛期で、今は、少ししか咲いていません。

花名の夾竹桃(キョウチクトウ)は、葉がタケに、花がモモに似ていることから付けられているそうです。

属名の学名「Nerium(ネリウム)」は、ギリシア語の「neros(湿った)」を語源とし、この属の植物が湿地によく育つことに由来します。

花言葉の「注意」「危険」「用心」は、キョウチクトウに強い毒性があることに意味しています。

キョウチクトウには、花、葉、枝、根、果実すべての部分と、周辺の土壌にも毒性があり注意が必要のようです。

キョウチクトウは、乾燥や大気汚染に強い植物で街路樹にも利用されています。

原爆で75年間草木も生えないといわれた広島市でもいち早く咲いた花として原爆からの復興のシンボルとなり広島市の花に指定されているそうです。

今咲いている夾竹桃は、花の数は少ないですが、青空にすっくとたって咲いているピンクの花の健気な姿に感動します。

でも、なぜか一抹の不安と寂しさを感じてしまう不思議な花です。


「病人に 夾竹桃の 赤きこと」    (高浜虚子

意訳:病気で寝たきりで、窓越しに夾竹桃が見えています。(外が懐かしい)