丑三つ時(うしみつどき)、甲州裏街道の青梅街道(明治時代より難所の大菩薩峠を迂回する)をドライブするのは、あまり、気持ちのいいものではありません。車のライトに驚いた、鹿が道路の中央で立ち止まることも、何度かありました。山は険(けわ)しくな…
夜がだんだん遠ざかり、輝きを増した5月の太陽の光線が、甲斐路(かいじ)の深い森を照らす時、コマドリ(環境省レッドリスト絶滅危惧2類指定)が、倒木の上で、高らかに恋の歌を歌います。「ヒイン・カラカラ」と馬のいななきのような抑揚(よくよう)で…
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