丑三つ時(うしみつどき)、甲州裏街道の青梅街道(明治時代より難所の大菩薩峠を迂回する)をドライブするのは、あまり、気持ちのいいものではありません。車のライトに驚いた、鹿が道路の中央で立ち止まることも、何度かありました。山は険(けわ)しくなっていきます。
午前3時ころ峠の駐車場に到着、暗闇(くらやみ)の中、懐中電灯を頼りに、林道を登っていきます。傾斜のきつい曲がりくねった道を20〜30分歩いて、撮影ポイントに着きました。寒い。!!
その場所で、ジット、待機していると、夜が白々(しらじら)と明けてきます。外気は冷たく、冬のようです。腕時計を見ると、午前4時すぎです。寒い。!!
鳥の鳴き声があちこちから、聞こえはじめます。
ウグイス、コマドリ、コルリ、ツツドリ、ソウシチョウ・・・etc.
周りは、鳥でいっぱいですが、撮影できる場所に出てくれるか心配です。
コルリのオスが現れましたが、暗くて撮影はできません。でも、何とか、鳥は出てきそうです。
最初のコルリの撮影は、午前5時7分でした。お昼まで、約7時間、その場所で待機して、撮影したのが、掲載のコルリの写真です。
「瑠璃(るり)鳥の 夢呼び過ぎし 森かげや
しめり覚ゆる しろがねの笛」 (尾上柴舟 「銀鈴」)