キビタキの雄は、その声と色の美しさでは、我が国の野鳥の中で屈指の鳥です。身体の上の部分は黒く、喉から腹にかけては、鮮やかな濃いオレンジ色で、翼には白い紋があります。
英名では、ナーシサス・フライキャッチャー(水仙色のヒタキ)と呼ばれています。
今日も、公園の暗い場所から突然、黄色の目立つ鳥があらわれました。綺麗な雄のキビタキです。木の横枝にとまって、餌の虫を狙っているようです。木の間を忙しそうに、彼方此方飛び回ります。飛ぶたびに暗闇に黄色がおどります。加藤 楸邨(かとう しゅうそん)の俳句のようです。
「黄鶲(きびたき)が去つて しばらく黄が漂ふ」 (加藤 楸邨)