なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のアリスイ(蟻吸)

毎年、冬になると、手賀沼遊歩道のあちこちで、アリスイに会うことができます。コイカルとともに、手賀沼遊歩道の冬の定番の鳥のようです。今年も会うことが出来ました。

アリスイは、キツツキ科ですが、キツツキ類とは、形も習性も違っています。他のキツツキ類のように,樹幹に垂直にとまらないし,樹皮にくちばしで穴を開けて昆虫類をとることもありません。尾羽の羽軸がかたくなくて、くちばしも強くありません。疎林や林縁にすみ,その名(蟻吸)のように地上に降りて、長い舌でアリ類の成虫やさなぎを吸いとるようにして食べます。樹上では小鳥類のように,枝に直角にとまり,樹皮の間や葉裏から昆虫類を舌でなめとります。

青森県以北は、夏鳥で、それ以南は、冬鳥または旅鳥です。大きさは、全長18cmでモズより少し小さいです。ここのアリスイもモズに追い回されて、逃げ回っています。グロテスクなヨロイのような羽に覆われていますが、小さな可愛い目をしてます、この小さな目がチャーム・ポイントですね。こんな特異の鳥なのに、バーダーにとても人気のある鳥です。