なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

美しい夏羽のクロジ

クロジは、春になると、夏羽に変わります。このブログで、1月5日に掲載した、冬羽のクロジのオスと比較してみると、今回の「夏羽のクロジ」のオスが、とても素敵に変身したことが分かります。このクロジの夏羽は、茶色の混ざった冬羽から、きれいなグレーに変身して、「いぶし銀」のイケメンの成鳥となっています。

クロジは、従来、生息地が、日本周辺の狭い地域に限定されていたため、日本固有種と思われた時もあったようです。(参考 英名:Japanese Grey Bunting 日本の灰色のほおじろ)そのため、世界的には珍しい鳥とされているようです。

近年、確認されているのは、主に北海道や本州の日本海側、国外ではカムチャッカ半島南部からサハリン、千島列島で繁殖し、冬期は関東地方から九州、南西諸島に移動するとのことです。

あたりに、クロジのオスもメスも、何羽もいたので、自分の「縄張り宣言」なのか、オスが、しきりに鳴いていました。

クロジの生息数は徐々に減少しており、地域によっては「準絶滅危惧種」に指定されるなど生存が危ぶまれています。千葉県でも、「準絶滅危惧種」になっています。





参考:1月5日掲載冬羽のクロジ