なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

いっぱいの菜の花とヒヨドリとキタテハ

「なの花に うしろ下(さが)りの 
          住居(すまい)かな」 (小林一茶


春の日差しをいっぱい浴びて菜の花が咲き誇っています。

菜の花畑を見るといつも山村暮鳥(やまむらぼちょう)の「いっぱいのなのはな」の詩が思い出されますが、彼の「春」の詩も「春うらら」のいい感じの歌です。


「春」  (山村暮鳥

 
のろいな
のろいな
なのはなの
はたけのなかをゆく汽車は
ひら
ひら
ひいら
あとからその汽車
追つかける蝶々(てふてふ)



我が家の付近に小さな「菜の花畑」があります。春にうかれたヒヨドリが2羽鳴きながら菜の花畑にやってきました。

♪一羽のヒヨドリが、菜の花に埋もれて気持ちよさそうに歌っています。花びらをくわえたりもしています。食べるのでしょうか?

チョウも飛んで来ました。ヒラヒラヒラリ!
路傍の草の近くに舞い降りました。キタテハのようです。秋型の羽なので越冬した蝶なのでしょう。

のどかな春がやってきました。





閑話休題ー♪童謡「あわて床屋」


私はBS日テレの「BS日本・こころの歌」を時々見ています。

毎月曜日の9時から、音大出の若き混声コーラスグループ(フォレスタ)が、童謡・唱歌など明治〜大正〜昭和〜平成の名作を中心に(想いでの名曲)を熱唱しています。

今日も楽しんで見ていましたら、童謡の「あわて床屋」の歌が流れてきました。

童謡「あわて床屋」は、床屋の主人が誤って北原白秋(きたはらはくしゅう)のひげを切ってしまったという実話に基づいているそうです。

白秋はこの体験を下に「あわて床屋」を作詩し、1919年(大正8年)、雑誌「赤い鳥」の4月号に発表して作曲を公募したそうですが、その歌が作られた後の昭和2年(1927年)に山田筰作(やまだこうさく)がこの詩に作曲をした歌が、現在、流布されている歌とのことです。

ユーモラスなこの歌を聴くと、春の「のんびりした雰囲気」がよくでていていつも楽しくなります。フォレスタの歌声もとてもチャーミングでした。


     ♪ あわて床屋

作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰



春は早うから 川辺の芦に
かにが店出し 床屋でござる
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


こがにぶつぶつ しゃぼんを溶かし
おやじ自慢で はさみを鳴らす
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


そこへうさぎが お客にごぎる
どうぞ急いで 髪刈っておくれ
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


うさぎァ気がせく かにァあわてるし
早く早くと 客ァ詰めこむし
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


邪魔なお耳は ぴょこぴょこするし
そこであわてて ちょんと切りおとす
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


うさぎァ怒るし かにァ恥ょかくし
しかたなくなく 穴へと逃げる
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


しかたなくなく 穴へと逃げる
ちょっきん ちょっきん ちょっきんな


白秋は「ひげ」だから再生しますが、ウサギさんの「耳」は再生しないので困りますねぇ〜。
春は、ウッカリが多くなりますので、ご用心!ご用心!