なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼遊歩道のクイナ

最近、感じているのですが、どうもクイナやヒクイナは、手賀沼に住みついているような気がしています。

昨年の12月や今年の1月ころヒクイナのオス・メスがよく見られたと聞いていますし、クイナは、毎年見られていますが、今年の2月頃から手賀沼遊歩道の茂みにクイナが4羽いるといわれ始めています。

クイナは、今年になって私も何回か2羽いるのを見かけたのですが、相性が悪くて、後ろ姿たったり、逃げて飛んで隠れる寸前だったりして、あまりよく見てはいませんでした。

今日は、遊歩道の「桜のお花見」のついでに遊歩道を歩いてみたら、ひょっこりクイナに会えました。

2羽見かけました。


クイナは手賀沼脇の葦の茂みを歩いたり飛び跳ねたり泳いだりして夢中に採食していました。
人が遊歩道を歩いて近づくと「ぎょっと」した仕草をして、少し飛んで茂みに隠れます。
人が立ち去ると、また。のこのこ出てきます。

静かに待っていたら近くに出てきてくれました。


クイナは、湿原、湖沼、水辺の竹やぶ、水田などに生息する半夜行性の鳥といわれていますが、手賀沼では早朝よく見かけます。昼間は茂みにかくれているようです。

昔はクイナとヒクイナは区別されていなかったようで、歌に詠まれた水鶏(くひな)は、ほとんど夏にキョ・キョ・キョと鳴くヒクイナの声のようです。

ヒクイナの鳴き声は、「たたく」といわれ、数多くの歌にも文章に使用されたようです。

例えば、兼好法師(けんこうほうし)の「徒然草(つれづれぐさ)」に「早苗(さなえ)とるころ,くひなのたたくなど,心ぼそからぬかは」(徒然草 19段)などと描写されています。

佐々木信綱作詞の「夏は来ぬ」のクイナもヒクイナだそうですよ!

食性は雑食で、昆虫、クモ、甲殻類、軟体動物、魚類、両生類、小型鳥類、植物の茎、種子などを食べるようで、手賀沼のクイナもカエルをくわえて飛んでいる姿を見かけられています。

11枚目の写真に昨年2月に撮影した手賀沼のヒクイナの写真を掲載しましたので、比較してみて下さい。





[参考」昨年撮った手賀沼遊歩道のヒクイナ