夏の鳥の代表は、オオヨシキリかもしれません。
「ギョギョシ ギョギョシ キーキーキー」と大きな鳴き声がアシ原のあちこちで聴くことができます。
こんなに盛大に鳴いているのに草むらの中で囀るオオヨシキリの数が多く、声の割に姿をみせません。
そういえばオオヨシキリは、ウグイスの仲間でした。
「よしきり」は、オオヨシキリとコヨシキリの総称で鳴き声から行行子(よしきり、ぎょうぎょうし)ともいわれます。特別ことわらなければふつうは、オオヨシキリのことをいいます。
あまり姿を見せないオオソシキリ、時々、勇ましいオオヨシキリもいて、去年の枯れた高いアシの上で絶え間なくさえずっている光景もみかけます。
この写真のオオヨシキりもそうとう大胆なオオヨシキリで撮影していても平気でソングポストを動かないで360度にむかってさえずりをやめません。
赤いのども見えるほど大きな口をいっぱい開(あ)けて元気いっぱい歌っています。
手賀沼遊歩道の夏の合唱は当分続きそうです。
「誰れ聞けと 真菰が原(まこもがはら)の 行行子(ぎょうぎょうし)」
(良寛和尚)