手賀沼遊歩道脇の田んぼも「稔りの秋」を迎えています。
稲穂も頭(こうべ)をたれ、もう収穫を待つばかりです。
手賀沼で今年生まれたコブハクチョウの子供たちが、親につれられて収穫前の田んぼにやってきました。
何をするのかと思ったら、稲穂を食べ始めました。
人間よりも早く「新米」を食べています。
いつの間にお米の味を覚えたのでしょう。
全員が、そこに腰を落ち着かせて稲穂をおいしそうに食べはじめました。
この様子を何人かの人たちが、取り囲んで見ていますが、コブハクチョウたちは、人など全く気にしていません。
人が彼らに近づくと、あぜ道にいる親が、威嚇(いかく)しそうな気配(けはい)です。
数十分くらい後に、再度、この田んぼに来てみると、コブハクチョウの子供たちは、すでに田んぼの中央に入り込んで稲穂を食べています。
コブハクチョウの親は、まわりの人を警戒をしているのか、あぜ道にいて稲穂を食べています。
早く稲刈りをしないと、この小さな田んぼは、食べつくされてしまうかもしれません。
でも、春や夏には、稲作に役立ってくれた益鳥の白鳥に、農家も寛大に対応しているかも知れません。
新米は、白鳥のもらうご褒美なのでしょうか?
「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」