なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

銚子漁港のクロワカモメ似のウミネコ幼鳥

1月27日、銚子漁港の埠頭近くを飛んでくるカモメたちを撮影していると、その中にクチバシの先が明らかに黒くはっきりしたカモメがこちらに向かって飛んできました。

ひょっとしたらクロワカモメの若鳥ではないかと連写してみました。

カモメの若鳥の識別は難しいし、しかも飛んでいる鳥なので、初列風切の先端やミラーなどが見えないのではっきりしませんが、クチバシの先が黒い輪で、図鑑で見るとクロワカモメ(オビハシカモメ)のように見えますので一応期待をこめてクロワカモメとして掲載してみましたが、このブログ掲載後、山階鳥類研究所の専門家H氏や我孫子野鳥を守る会の先輩S氏よりのご指摘によりウミネコ幼鳥(第一回冬羽)に変更いたします。

以下の文章は先に掲載した内容のままなので、ご留意ください。

クロワカモメは、中型のカモメで冬鳥として極少数が銚子港に飛来するようです。一見、カモメに雰囲気が似ていますが、クチバシがカモメに比べ先が太く、特徴的な黒いリング状の斑があるようです。

クロワカモメは、迷鳥として2000年1月に茨城県の波崎港で確認されて以来、毎年、千葉県の銚子港で越冬するために渡来するといわれています。(記録されているクロワカモメは成鳥のようです)

2002年1月に迷鳥として記録され、毎年この1羽だけが銚子で確認されてきたようです。

2013年までは和名はなく通称「クロワカモメ(英名直訳 Ring billed Gull)」と呼ばれ、2013年の日本鳥類目録第7版から「オビハシカモメ」という正式名がついたようです。

もし今回、撮影したカモメが、クロワカモメであれば、北アメリカからの迷鳥で、わずかな記録しかないカモメなのでラッキーなんですが、カモメの判別が不得手な私の識別なので、「ダダのカモメの若鳥」かもしれません。