なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

満開の桜の蜜を吸いにくるニュウナイスズメ

4月8日は、花曇!

東京周辺は満開のピンクの花びらのソメイヨシノでいっぱいです。

広葉樹林に棲んでいる越冬中のニュウナイスズメたちの小さな群れが桜の蜜を吸いに里にやってきています。

ちょうど今が、平地の人家付近では、ほとんど見ることができないニュウナイスズメが観察できる絶好のチャンスです。

ここ埼玉県の図書館付近に植えられている満開のソメイヨシノの桜のあちこちでニュウナイスズメを観察することができました。

ニュウナイスズメは、この時期しか味わえないご馳走の蜜を楽しむために群れを成して桜の木々に分散します。

スズメはヒヨドリメジロのように長いクチバシを持っていないので桜の花に頭を突っ込んで吸蜜することができません。

そのためスズメたちは、桜の花の部分を食いちぎり、花の根元の蜜のあるあたりを露出させ吸蜜します。

普通、桜の花びらは一枚ずつ散りますが、最近はスズメが吸蜜することを覚えたので、多くの桜の花を散らしてしまいます。

とても美味しいそうな蜜を吸っているので、雀たちは桜の木から離れようとはしません。

桜の花は満開で、いっぱい咲いているし、ニュウナイスズメの落とす花びらも知れたものなので彼らを見守ってあげるのがいいのかもしれません。

雀などは稲穂を食べる害鳥のように思っている人もいるようですが、稲の害虫を食べてくれる益鳥でもあるのですから。



「うれしさの それだけを 春の朝雀」   (河東碧梧桐



ニュウナイスズメのオス(1枚目の写真は、桜の枝を嬉しそうにスキップして移動するオスの写真です)





以下ニュウナイスズメのメス


ニュウナイスズメのオス

ニュナイスズメのメス

ニュウナイスズメのメス(左)とオス(右)



以下ミュウナイスズメのメス