なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

櫻の花びらと鳥たち

行く春につれて満開の手賀沼遊歩道の桜も、もう散る時期を迎えています。

花散らしのスズメたちもせっせと桜の花を根元から食い千切って萼から蜜を吸っています。

サクラの花は萼の奥深くに蜜を蓄えています。その蜜を与える見返りに花粉を媒介してもらおうとしています。蝶などは、長く伸びる口をもっていますが、スズメのような小さなくちばしでは、この蜜を吸うことはできません。そこでスズメは、蜜の貯まっている萼筒を食いちぎることによって、邪魔な花びらを外し、露出した萼から直接、蜜を吸い取っているのです。

でも、花びらが大量に散るのは、スズメよりも、むしろ、春の強風のせいのようです。

強い春の風がサーッと吹くたびに大量の花びらがあたりに散ってゆきます。

散った花びらは、手賀沼の岸辺の水に浮かんだり、手賀沼遊歩道脇の水たまりに浮かんだりして春の模様を創りだします。

そんな桜の花びらが浮いた水たまりをカルガモたちがスイスイと泳いで行きます。

櫻の手賀沼遊歩道も新緑の手賀沼遊歩道に変貌しようとしています。