行く春につれて満開の手賀沼遊歩道の桜も、もう散る時期を迎えています。
花散らしのスズメたちもせっせと桜の花を根元から食い千切って萼から蜜を吸っています。
サクラの花は萼の奥深くに蜜を蓄えています。その蜜を与える見返りに花粉を媒介してもらおうとしています。蝶などは、長く伸びる口をもっていますが、スズメのような小さなくちばしでは、この蜜を吸うことはできません。そこでスズメは、蜜の貯まっている萼筒を食いちぎることによって、邪魔な花びらを外し、露出した萼から直接、蜜を吸い取っているのです。
でも、花びらが大量に散るのは、スズメよりも、むしろ、春の強風のせいのようです。
強い春の風がサーッと吹くたびに大量の花びらがあたりに散ってゆきます。
散った花びらは、手賀沼の岸辺の水に浮かんだり、手賀沼遊歩道脇の水たまりに浮かんだりして春の模様を創りだします。
そんな桜の花びらが浮いた水たまりをカルガモたちがスイスイと泳いで行きます。
櫻の手賀沼遊歩道も新緑の手賀沼遊歩道に変貌しようとしています。