一般に、一部の鳥類が自分より大きな猛禽(もうきん)類を単独又は集団になって威嚇し飛行するタカやワシの周りで鳴きわめいて飛び回る行為をモビング(擬攻撃)といいます。
カラスは、モビングする代表的な鳥ですが、やはり、猛禽類は強いので、やりすぎると手痛いしっぺ返しに会うこともあるようです。
我孫子市の里山に飛来したこのサシバは、ほぼ、毎日ここにいるカラスにモビングされているようです。
この場所につい最近3度来て見ましたが、毎回、サシバがカラスにモビングされていました。
サシバはいつも逃げ回っていました。サシバも毎日嫌がらせをうけているので大変です。
カラスは自分よりずっと大きい鷲(わし)や強そうなクマタカ、オオタカなどにもモビングするようです。
不思議なことに鋭い爪やクチバシを持つ鷲や鷹がカラスより弱い筈はないのですが、大抵は鷲や鷹が逃げ回ります。
多分、鷲や鷹は、カラスなどとの「無益な争い」を避けているようです。
なぜなら、「その争いで体が損傷を受ければ、餌が捕れなくなり、生きてゆけなくなるから」と思われます。
カラスなどは、やみくもに猛禽類をモビングしますが、猛禽類は、冷静で、無駄な争いはしない「大人の対応」をしているようです。
でも、参考写真のように、あまりにしつこくモビングすると、カラスより大分小さい小型のハヤブサのチョウゲンボウでも逆襲するとカラスはひとたまりもありません。カラスはチョウゲンボウに蹴飛ばされ地上にたたき付けられました。
このチョウゲンボウも毎日カラスにモビングされていたのですが、小さくても猛禽なので怒らせると逆襲するのです。