なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

残照に輝くモズ

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上の写真はキヤノンEOS7DマークIIにEF70-200mm F4L IS USM×1.4倍テレコンを装着して手持ち撮影しました。


11月10日、手賀沼湖畔、午後3時頃

秋のつるべ落としの陽の光りを浴びた鵙!

姿が輝いて見えました。

可愛いモズでした。



啼きながら 鵙の尾をふる
    日和哉   正岡子規





喫茶去

1966年カラヤン東京文化会館
ベートーヴェン交響曲 連続演奏会
ライブより

第九を聴く


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カラヤンベルリン・フィル1966年来日公演
ものすごい気力と充実感。
カラヤン入魂のベートーヴェン交響曲連続コンサート

カラヤンベルリン・フィルは1966年4月12日から16日にわたりベートーヴェン交響曲の全曲コンサートを行いました。毎日のプログラミングはカラヤン自身が熟考し、最大の効果があがるように工夫されています。また最初に『コリオラン』、最後の第9の前に『レオノーレ第3番』という序曲を配し、すべてがメインの第9へ向かうように設計されています。これについては連日会場で聴き詳しくレポートし、カラヤンの意図を分析した柴田南雄氏渾身の名解説をブックレットに全文掲載しているのも無上の価値ありと申せましょう。
序曲『コリオラン』以外は初出。カラヤンベルリン・フィルベートーヴェン交響曲全集といえば、1961~2年、1975~77年、1982~84年録音のDG盤が有名ですが、まだ若さあふれる1966年のステレオ・ライヴが加わったことはまさに奇跡でファン狂喜。この来日公演は「ベートーヴェンの全交響曲を連日演奏する」というカラヤンのからの条件付で実現したと言われ、それほど彼がベートーヴェンにこだわったことが伝わってきます。当時、この一連の公演のチケットは高額ながら入手困難で、徹夜で求めるファンが社会現象としてニュースになりました。それほどまでに日本のクラシック・ファンを夢中にさせた日本クラシック音楽史に残る重要な記録、ぜひお楽しみください。(販売元情報)

【収録情報】
ベートーヴェン交響曲全曲連続演奏会

Disc1
● 序曲『コリオラン』 Op.62
交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』

Disc2
交響曲第4番変ロ長調 Op.60
交響曲第7番イ長調 Op.92

Disc3
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』

Disc4
交響曲第2番ニ長調 Op.36
交響曲第8番ヘ長調 Op.93
● レオノーレ序曲第3番 Op.72b

Disc5
交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

交響曲第9番ソリスト、コーラス】
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
長野羊奈子(メゾ・ソプラノ)
ヨーン・ファン・ケステレン(テノール
マルッティ・タルヴェラ(バス)
東京放送合唱団
東京混声合唱
二期会合唱団
日本合唱協会
藤原歌劇団合唱部
外山雄三(合唱指揮)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

録音時期:1966年4月12日(Disc1)、13日(Disc2)、14日(Disc3)、15日(Disc4)、16日(Disc5)
録音場所:東京文化会館
録音方式:ステレオ(ライヴ)

国内プレス
日本語帯・解説付

NHKレジェンド・シリーズ 5】
NHKが収録した超大物来日演奏会ライヴ第5弾は、カラヤンベルリン・フィル2回目1966年の来日公演が日の目を見ます。戦後21年、東京オリンピックの2年後ですが、日本のクラシック音楽ファンの間で大騒ぎとなり、高額なチケットを求める徹夜の長蛇の列がニュースとなりました。かくも当時の日本人を夢中にさせた幻の公演を初めてCD化。第1回発売は5夜連続で行なわれたベートーヴェン交響曲全集、話題を集めたブルックナー交響曲第8番、東京のみならず大阪でも話題となったフェスティバルホールのライヴ3点の登場となります。ご期待ください。
古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。(販売元情報

1966年4月から5月、カラヤンベルリン・フィルが9年ぶり2度目(カラヤンは4度目)の来日をし、全国11か所18回のコンサートを開いたとき、日本での同コンビの人気は頂点に達していました。前売り券を買うのに4日かがりの徹夜行列が生まれたという異常人気は一般誌でも話題となる社会現象となり、「サンデー毎日」1966年5月1日号は眼をつぶって指揮をするカラヤンを表紙に「カラヤン指揮“にっぽん狂騒曲”」という特集記事を組んだほどでした。その記事を引用しますと…

「東京、大阪などの大きなレコード楽器店でもショーウィンドウに大きなカラヤンの飾りつけをしたり、店内に“カラヤン・コーナー”をつくったりして、販売合戦に拍車をかけている。そしてこれらの売り込みがまたブームにのって大当たりに当たっている。」

そして東京・銀座のレコード店の次のような話を紹介しています。

カラヤンのレコードはふだんでも人気株の最たるもので、つねにクラシック・レコードの全売り上げの一割から二割を占めているんですが、ここへきて売り上げがきわだって伸びてきましたね。来日以来のカラヤン・ブームにのったのでしょうか。とにかくここ数日、一日のクラシックの売り上げの四割までがカラヤンのレコードなんですから。こんなことはこれまでになかったことです。」

また、来日公演の模様はNHKからテレビ、AMラジオ、FM放送の3つの電波にのせて全国に放送されたので、実際にコンサートを聴いた人以外もレコードを買いに走ったことと思われます。

この時、FM放送の解説を担当したのは作曲家の柴田南雄氏でした。柴田氏は「私のレコード談話室」(朝日新聞社刊)で次のように書いています。

「わたくしは1966年の来日時にFMのナマ放送の解説を担当させられた関係で、一部のリハーサルを含めて全九曲をつぶさにきいたが、あの当時のカラヤンは、メンバーの名人芸の上に展開される即興演奏が面白くてたまらぬ、といった風情であった。リハーサルよりもテンポの速かった『第四』のフィナーレ(あのファゴットの名技性)や『第七』のフィナーレ(弦の合奏力)、ミュンヘンから来て臨時に加わっていたアメリカ人のエキストラのホルン奏者に重要なパートを吹かせて楽しんでいるかにみえたカラヤン。(略)ともかく、1966年の東京文化会館で、これがある意味ではベートーヴェン交響曲のスコアの示し得る極限の姿ではないか、と感ぜしめた(後略)」

こうした文章で読むだけで実際に聴くことができなかったカラヤンベルリン・フィル絶頂期の1966年来日公演がNHKに保管されていたステレオテープから遂に初CD化される訳です!
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)

(以上)

これも凄い迫力の第九です。
77年のライブより、若いカラヤンの指揮が堪能できます。
合唱陣も見事です。
力強い第九で元気が出ます。
なかなかの名演です。

当時の聴衆の熱狂かその拍手の凄さて分かります。

力強いヨーロッパの文明が鳴り響いています。

コロナ後のEUは、この頃のような自信を取り戻せるでしょうか?

また、我が国もこの頃のような活気を取り戻せるでしょうか?

EUも日本も復活出来るといいですね!

最近、ブレグジットしたイギリスは、スエズ以東へ進出する方針で日本やASEAN諸国に注力するため日英同盟の復活が始まったようです。

最新鋭空母クィーン・エリザベスと護衛艦いずも、の並走がインド太平洋で観られるのも、もうすぐかもしれません。

何か、日露戦争前夜の雰囲気ですね!