なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

たわわに実る柿

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上の写真は、一眼レフキヤノンEOS7DマークⅡにCANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMを装着し手持ち撮影しました。

 

秋も深まってきました。

昼下り、柿が、いっぱい、なっていました。

ところで、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」という俳句は、正岡子規の句で有名ですが、

これは、親友である夏目漱石

「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」の俳句を受けて作ったものだそうです。

でも

「秋深き隣は何をする人ぞ」芭蕉(「笈日記」)

の句が身にしみますね!

 

喫茶去

クーベリックベートーヴェン交響曲全集から第九を聴く


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ベートーヴェン交響曲全集
ラファエル・クーベリック指揮

1971~75年ステレオ録音。交響曲全9曲を別々のオーケストラで演奏したユニークなセット。それぞれの個性的な響きが楽しめるのがポイントです。

第1番[09:13 + 08:11 + 04:02 + 05:47 = 27:13]:ロンドン交響楽団
1974年6月、ロンドン、ブレント・タウン・ホール
いかにもイギリスのオケらしいみずみずしい響きを立体感豊かに十分に生かした非常に優れた演奏。伸びやかな音楽とエネルギッシュな音楽が交錯する第1楽章から実に魅力的で、当時のロンドン交響楽団の実力の高さを再認識させてくれること請け合いです。両端楽章の呈示部反復実施。ヴァイオリン両翼型配置。

第2番[13:08 + 12:34 + 03:42 + 06:34 = 35:58]:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
1974年2月、アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール
オーケストラの純度の高い響きとクーベリックのテンション高い音楽づくりが結びついた快演。豊富な動機のそれぞれが表情豊かに再現される第1楽章序奏部から音楽の格調が実に高く、続く呈示部での各素材の折り目正しい演奏はまさに絶品。第1楽章の呈示部反復は実施。通常配置。

第3番《英雄》[16:14 + 17:43 + 06:18 + 12:43 = 52:58]:ベルリン・フィル
1971年10月、ベルリン、イエス・キリスト教会
スケール大きくゆったり構えた演奏。無用な力みがないため流れが良く、第2楽章第3部のフガートは美しく感動的。ヴァイオリン両翼型配置も効果的です。第1楽章の呈示部反復は省略。

第4番[12:03 + 09:56 + 06:06 + 06:42 = 34:47]:イスラエル・フィル
1975年9月、ミュンヘン、ヘルクレスザール
イスラエル・フィルの弦楽サウンドが素晴らしい演奏。構えも大きく力強く、第1楽章主部の入りは雄大かつ切れ味も抜群という見事なもの。ヴァイオリン両翼型配置。

第5番[08:25 + 11:07 + 05:21 + 11:13 = 36:06]:ボストン交響楽団
1973年11月、ボストン、シンフォニー・ホール
遅めのテンポでじっくり取り組まれた名演。かっちりしたアンサンブルと重みのあるサウンドが快適です。第1楽章再現部ファゴットはホルンに改変してあります。両端楽章の呈示部反復は実施。通常配置。

第6番《田園》[11:06 + 14:26 + 05:52 + 04:00 + 10:18 = 45:42]:パリ管弦楽団
1973年1月、パリ、サル・ワグラム
色彩豊かなオーケストラの響きがなによりの魅力。管楽器ソロが活躍する《田園》でこのチョイスは成功でした。遅めのテンポを採択し、ロマンティックな旋律美を大切にした演奏を聴かせてくれます。第1楽章の呈示部反復は実施せず第3楽章の通常反復のみ実施。ヴァイオリン両翼型配置。

第7番[13:22 + 09:25 + 09:28 + 07:09 = 39:24]:ウィーン・フィル
1974年9月、ウィーン、ムジークフェラインザール
両端楽章の呈示部反復は実施せず第3楽章の通常反復のみ実施。ウィーン・フィルの美しい響きが存分に味わえる演奏で、見事な鳴りっぷりのホール・トーンがまた魅力十分。終楽章コーダ大詰めでのトランペットはクレンペラーを思わせ、非常に効果的です。ヴァイオリン両翼型配置。

第8番[09:25 + 04:03 + 05:05 + 07:34 = 26:07]:クリーヴランド管弦楽団
1975年3月、クリーヴランド、セヴェランス・ホール
全編リズミカルという作品の特質を妙な強調感なしに伝える優れた演奏。いろいろな声部が立体的に聴こえるのも美点で、第3楽章中間部の美しさは特筆もの。第1楽章の呈示部反復と第3楽章の主部反復を実施。第4楽章の呈示部反復は省略。左右に飛び交うヴァイオリンが効果満点の両翼型配置。

第9番《合唱》[16:34 + 12:20 + 16:29 + 24:25 = 69:48]:バイエルン放送交響楽団バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ハインツ・メンデ)、ヘレン・ドナート(s)、テレサ・ベルガンサ(Ms)、ヴィエスワフ・オフマン(T)、トマス・ステュワート(B)
1975年1月、ミュンヘン、ヘルクレスザール
第2楽章の反復は前半のみ実施し、主部のホルンかぶせはおこなっていません。ティンパニの音も良い質感で捉えられており、要所引き締めの効果も十分。全体に端然として密度の高い演奏で、声楽が入ってからのスケールはかなり大きいです。ヴァイオリン両翼型配置。

(以上)

これも素晴らしい第九です。

凄い迫力の第九です。

圧倒されます。

これも大満足てした。