なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

たくさんのコスモス

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上の写真は、EOS7Dマーク2にCANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着して、手持撮影しました。
市民農園のコスモスです。
風になびいていました。

喫茶去
ブタペスト弦楽四重奏団ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集を聴く

今日は、全集の中のCD1の1.2.3番の3曲を聴いてみました。
ラズモフスキーぐらいからかと思ったのですが、初期の作品になりました。



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メーカー資料より

ファンの間では屈指の名演と激賞されている、ブダペストSQのステレオ録音によるベートーヴェン全集を復刻いたします。円熟期のブダペストSQの芸術の全てが収められた唯一無二のアイテムであり、ロイスマンを筆頭に艶やかで存在感のあるアンサンブルは筆舌に尽くし難い魅力を備えています。特にラズモフスキー3作品以降は出色の出来栄え。内声部は隅々まで鳴りきっていて、滋味深い表現は聴けば聴くほどに味わいが出るのです。それは、日常の喧騒から我々を別世界へと誘う不思議な魔力と言えるでしょう。

ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集(ステレオ録音)
1. 弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調
2. 同 第2番 ト長調
3. 同 第3番 ニ長調
4. 同 第4番 ハ短調
5. 同 第5番 イ長調
6. 同 第6番 変ロ長調
7. 同 第7番 ヘ長調 「ラズモフスキー第1番」
8. 同 第8番 ト長調 「ラズモフスキー第2番」
9. 同第9番ホ短調「ラズモフスキー第3番」
10. 同 第10番 変ホ長調「ハープ」
11. 同 第11番 ヘ短調「セリオーソ」
12. 同 第12番 変ホ長調
13. 同 第13番 変ロ長調
14. 大フーガ 変ロ長調
15. 同 第14番 嬰ハ短調
16. 同 第15番 イ短調
17. 同 第16番 ヘ長調
【演奏】
ブダペスト弦楽四重奏団
 〔ヨーゼフ・ロイスマン(Vn)、アレクサンダー・シュナイダー(Vn)、ボリス・クロイト(Va)、ミーシャ・シュナイダー(Vc)〕
【録音】
1958年11月19,20日、1958年11月26日、1958年11月28日、1958年11月28日&12月8日、1958年12月9,11日、1958年12月15日、1959年11月17-19日、1959年11月18,19日、1960年5月16日、1960年5月17日、1960年5月19日、1961年5月3日、1961年5月2日(13番&大フーガ)、1961年11月20日、1961年11月27日、1960年5月20日 NY

以下販売元資料より引用


この四重奏団は1917年、ハンガリーの首都ブダペストで結成された。当初のメンバーはブダペスト国立歌劇場管弦楽団の楽員で、全員がハンガリー人であった。しかし1927年、ジョセフ・ロイスマンが第2ヴァイオリンに加わったことで様相が変わってきた。というのは、ロイスマンはベルリンのシュテルン音楽院で学んだオデッサ生まれのロシア人で、演奏のスタイルもハンガリー人のメンバーとは違っていたためである。当然、アンサンブルに変化が生じたことはいうまでもない。
~中略~
ブダペスト弦楽四重奏団の歩みは、およそ5期に分けることができる。すなわち、1917年~1930年、1930年~1938年、1938年~1947年、1947年~1955年、1955年~1697年である。このうち私たちに親しいのは、モノーラル時代の第4期とこのアルバムを含む第5期ということになろう。この四重奏団は第4期に当たる1952年と54年に来日している。
~中略~
ブダペスト弦楽四重奏団はロイスマンが第1ヴァイオリンに就任し、あとの3人も創立メンバーでなくなった頃から、従来の第1ヴァイオリン主導型の伝統を変革しはじめたようである。それは必然的に共和風性のアンサンブルを生み出すことになったが、結果的に全てのパートが均等に扱われることになり、しかも新即物主義的な当時の風潮を反映したためか、19世紀的な趣味制や感情の露出が極力斥けられることになった。伯仲した4人の奏者がそれぞれのパートを精緻に、そしてきびしく扱うことによって、恣意を許さぬ様式を樹立したのは、もはや必然的な成行きであった。室内楽というインティメートな世界にとって、それは画期的な出来事と評価したい。4声部が一点のくもりもなく、明確に、精巧にからみ合う新しい弦楽四重奏の様式が、ここに完成されたのである。
しかもブダペスト弦楽四重奏団の演奏は、その純粋さが、ヒューマンな表現意欲と結ばれている。彼らの演奏が、きびしく抑制されながら、決して無機的にならないのはそのためである。
~中略~
このアルバムは、その第5期の傑作である。明確な形式感で、ベートーヴェンの精妙な音構造をみごとに表現しながら、そこに滋味ゆたかな音楽の精髄と意志的な力を表している。まさにベートーヴェン演奏の最高峰がここに屹立しているのである。稀有の名演奏といわねばなるまい。【解説書(SRCR-1901/2)~小石忠男氏】

初期の作品の演奏も良いですよ。

バリリ弦楽四重奏団の演奏も思い出しました。


喫茶去

バレンボイムベートーヴェン交響曲全集

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より英雄を聴く

今日は、バレンボイム指揮の英雄を聴いてみました。


ベートーヴェン交響曲全集(6CD)
バレンボイムシュターツカペレ・ベルリン



1999年デジタル録音。業界きってのフルトヴェングラー信奉者として知られるバレンボイム初のベートーヴェン全集。

既にピアニストとしては協奏曲とソナタの全集をそれぞれ2度録音し、スペシャリストの一人と目されながら、交響曲は7番と9番のライヴがあったのみ。

それだけに、2ヶ月という短期間で一気に収録されたこの全集には内心期するところがあったに違いなく、演奏も、そうした意気込みを充分に感じさせる重量級の大熱演となっています。

マスとしての力強さを前面に押し出した重厚なサウンドはまさしくシンフォニック、常に何かを語りかけ、訴えかけてくるような表情の豊かさなど、確かに往年の名指揮者を彷彿とさせますが、それが単なる懐古趣味に陥っていないのは、片時も失われることのない強靭な生命力の賜物でしょう。

バレンボイムの下でリフレッシュしたベルリン国立歌劇場管の充実ぶりも特筆もの。ヴァイオリンを左右に振り分けたオーセンティックな配置による“ドイツ的”としか言いようのない剛健な響きは、この全集の聴きどころのひとつとさえ言いたいほど。

ベルリン・フィルやシカゴ響を差し置いて、この古い伝統を持つ団体を起用したバレンボイムの意図は明らかです。

【収録情報】
交響曲第1番ハ長調 op.21
交響曲第2番ニ長調 op.36
交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
交響曲第4番変ロ長調 op.60
交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
交響曲第7番イ長調 op.92
交響曲第8番ヘ長調 op.93
交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』

ソイレ・イソコスキ(ソプラノ)
ローズマリー・ラング(メゾ・ソプラノ)
ロバート・ギャンビル(テノール)
ルネ・パーペ(バス)
ベルリン国立歌劇場合唱団
シュターツカペレ・ベルリン
ダニエル・バレンボイム(指揮)

バレンボイムは、ピアニストとしてデュプレとの演奏でよく聴いでいたので指揮者としてはあまり意識していませんでしたが、立派なものです。

恐れ入りました!

この英雄も堂々とした演奏で素晴らしいです。

2回目のバレンボイム指揮のベートーヴェン交響曲全集もあるようですが未聴です。