なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

シクラメン

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上の写真は、ドコモ スマホ Xperia 10 III SO-52Bのレンズで撮影しました。

先週の土曜日の花屋のシクラメンです。

早くもシクラメンが展示されていました。

シクラメンは赤からピンク、白などの定番色に加え、黄色や紫の珍しい花色、花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど、さらには香りをもつ品種まで、毎年次々と新品種が発表されています。

 

喫茶去

岸田政権に正面からケンカを売った財務次官の悲惨な末路

Yahooニュースより

新内閣発足のお祝いムードに包まれていた岸田文雄首相が、いきなり「身内」から冷や水を浴びせられた。噛みついたのは、優秀な官僚が集まる財務省の頂点に立つ矢野康治・事務次官である。

なぜ「最強官庁」のトップは政権批判と受け取れる異例の行動に出たのか。その背景をいぶかる与党内からは更迭論も浮上している。 「10万円の定額給付金のような形でお金をばらまいても、日本経済全体としては死蔵されるだけ」 「本当に巨額の経済対策が必要なのか。そのコストや弊害も含めて、よく吟味する必要がある」 「この期に及んで『バラマキ合戦』が展開されているのは、欧米の常識からすると周回遅れどころでなく、二周回遅れ」 財務省の事務方トップが月刊誌「文藝春秋」11月号(2021年10月8日発売)に寄稿した論文の中身は、岸田政権の財政政策を辛辣に批判するものだった。 9月末の自民党総裁選で「数十兆円規模の経済対策」を公約した岸田首相や、「基礎的財政収支の黒字化目標を時限的に凍結する」と掲げた高市早苗政調会長の主張が念頭にあるのは言うまでもない。10月末の衆院選を控えて、消費税率の引き下げなどを公約する野党への怒りもあったはずだ。 「健全財政」を目指す財務省のトップが彼ら政治家の主張に怒りを抱くのはわからなくもないが、、与野党が口にそろえるのは「今、なぜ?」ということである。同誌の発売日から逆算で考えれば、総裁選の真っ只中に原稿が校了されたのは間違いない。 矢野氏は一体、何者なのか。 財務省担当の全国紙記者は「矢野氏は財務省の歴史でも指折りの財政再建論者」と評する。昭和60年、旧大蔵省に入った矢野氏は、東大卒が主流の同省で戦後初めて一橋大出身者の事務次官となった。ただ、入省時から「次官コース」だったかといえば違う。同期には、若い頃から「大佐」の異名を持った藤井健志官房副長官補(元国税庁長官)や岡村健司元財務官ら秀才が揃っていたからだ。 矢野氏を知る全国紙経済部記者がそのキャラクターを語る。 「仕事熱心で、ストイックが服を着たような人。財政再建に関しては『原理主義者』のようなところがある」 だが、同じ記者でも政治部は違った一面を見てきた。 「菅義偉前首相と出逢って、攻撃的なキャラクターに変わったんですよ」 一体どういうことか。 2012年からの3年間、矢野氏は安倍晋三政権で菅官房長官を秘書官として支えた。長期政権の道を歩む中で権勢をふるった菅氏に気に入られ、その言動は「有力議員レベル以上」(財務省中堅)といわれたほどだった。野党や政策が合わない与党議員を内々に批判することが多くなったのも、この時期からという。 秘書官の役目を終え、財務省に戻った後は官房長、主税局長、主計局長と出世を果たし、今年7月、ついに事務方トップの座に座った。財務省OBの1人は「矢野が次官にまでなることができたのは菅前首相の力があったからだ」と漏らす。 そうした関係にあるためか、今回の矢野氏の寄稿を巡るドタバタは「岸田首相の政敵に回った菅前首相が絵を描いたものではないか」とも噂されるほどである。 「議論した上で意思疎通を図り、政府・与党一体となって政策を実行していく。いったん方向が決まったら協力してもらわなければならない」 岸田首相は10月10日、自身に向けられた牙に不快感をにじませた。財務省内では「財政健全化に向けた一般的な政策論として個人の意見を述べたもの」(鈴木俊一財務相)といった擁護論があるが、「財政論議」は票に直結するきわめてセンシティブなテーマ。10月末に総選挙を控えて神経をとがらせている与党の怒りは簡単に収まりそうにはない。「大変失礼な言い方だ。基礎的な財政収支にこだわって、困っている人を助けないのは馬鹿げた話」(高市政調会長)などと反発の声があがるのは当然だった。 「矢野次官としては総選挙前の段階でなければ、与野党のバラマキにクギを刺すことはできないと思ったのではないか。しかし、与党からすれば『選挙前にこんなものを出されると、政権内のガバナンスがきいていないと思われる』となる。頭にきている人は少なくない」(自民党関係者) 歯に衣着せぬ言動が持ち味の「原理主義者」が投じた一石に、ある閣僚経験者は理解を示しつつも、総選挙後は更迭論が強まるとの見方を示す。総選挙前に矢野氏を厳しく追及しないのは「意に添わぬことをいえばすぐにトバされる恐怖政治」との逆風を恐れるからだが、自民党内には「選挙後はもう財務省との戦争だ」と息巻く声があがっているという。 ちなみに矢野氏の同期入省組にはもう1人、「次官候補」といわれた人物が存在する。7月に国税庁長官を退任した可部哲生氏だ。 筑波大附属駒場高校、東大法学部から旧大蔵省に入省。主計官、主計局総務課長、主計局次長と「王道の主計畑」を順調に歩んだエリート中のエリートだ。可部氏の妻は、岸田首相の妹である。 宮沢喜一元首相や宮沢洋一衆院議員といった旧大蔵省出身者の政治家も親戚にもつ岸田氏は、かつてネット上で「財務省の犬」などと酷評されたことがある。その点を総裁選で実施した自身のライブ配信で問われた際、首相は「正直言ってなんでだろうかなと。自分自身は首を傾げている」と答えている。 安倍政権時代に指摘された官僚の「忖度」が見えなくなった今、岸田首相は「最強官庁」トップを説き伏せて大規模な経済対策を実現できるのか。それとも、「犬」の汚名を着せられて屈服してしまうのか。政権の命運を左右しかねない勝負どころが早くも訪れている。 取材・文:小倉健一 イトモス研究所所長