なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

燃える秋ー成田山紅葉

日曜日は、穏(おだ)やかな小春日和(こはるびより)になりました。

秋晴れの中、成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)は、「七五三」と「紅葉見物」で、とても賑(にぎ)わっていました。駐車場も入りきれなくて、長蛇(ちょうだ)の列ができていました。

成田山新勝寺は、真言宗智山派大本山(しんごんしゅうちざんはだいほんざん)で、初詣(はつもうで)全国第2位の人出(ひとで)でにぎわう寺院です。その成田山の境内(けいだい)にある成田山公園の日本庭園は、今、紅葉の最盛期で、池の周りは、赤や黄色の紅葉で、燃え立つような美しさを誇(ほこ)っています。

その池に浮かぶ東屋(あずまや)で、今日は、琴の調べが奏(かな)でられています。人々は、回遊式の庭園をめぐりながら、紅葉に感嘆の声をあげながら、琴の調べに聴き入っています。まるで、お正月のような気分です。

この公園の紅葉は、赤く色づく紅葉(もみじ)だけではなく、黄色に色づいた銀杏(いちょう)の敷物や、黄色や茶色に色づく広葉樹などの「混在(こんざい)の綾錦(あやにしき)」を見ることができます。

広い庭園をめぐって、池のそばのベンチで、コンビニで買った「おにぎり」を食べながら、一年分の紅葉を楽しんできました。


紅葉見物だけでなく、ご本尊の「お不動さん」にもお参りしてきました。菊が飾ってある大本堂の前に立つと、この地がパワー・スポットであることを感じて、清々(すがすが)しい気分で満たされました。

本堂設置の自動販売機で100円の「おみくじ」を引いたら「吉」でした。

「燃える秋」を感じるとても素晴らしい一日になりました。





 「千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)
                 からくれなゐに 水くくるとは 」

                      在原業平(ありはらのなりひら) 「古今集