なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

野性のセンブリ(千振)

晩秋に千葉県内で撮影した野生のセンブリの花の写真です。ひっそりと可憐な花をつけていました。


「センブリは 嫌だとばかり 子供逃げ」(牧野富太郎


せんぶり (千振)は、リンドウ科の越年草で、乾いた丘陵地に生え、茎は高さ約25センチメートルで紫色を帯び、広線形の葉を対生、秋(8月〜11月)枝頂に紫の線条のある白い花をつけるそうです。

この時期に引き抜いて、乾燥したものを当薬(とうやく)といって、煎じて健胃薬とします。和名は千回振り出してもまだ苦いという意で、「医者倒し」などと言われているようです。        


センブリは、薬になるため、昔からよく栽培されていて、野性のものは、少なく、Wikipediaによれば、日本の以下の都道府県で、絶滅が危惧されているそうです。


阿蘇くじゅう国立公園瀬戸内海国立公園耶馬日田英彦山国定公園祖母傾国定公園などの指定植物であり、その採集は禁止されている。

絶滅(EX) - 東京都区部(北多摩地区は絶滅危惧IA類、南多摩地区は絶滅危惧IB類、
西多摩地区と伊豆諸島は絶滅危惧II類)

絶滅危惧II類(VU)- 埼玉県

準絶滅危惧(NT) - 石川県、山梨県香川県大分県、宮崎県

一般保護生物(D) - 千葉県

その他 要注目種 - 京都府
分布重要 - 鹿児島県