なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

捕らえたダイサギを食べるトビと群がるカラス

秋の田んぼの上空をピーヒョロロと鳴きながらトビが飛んでいました。

なんだトビかと無視して歩いていたら、たくさんのカラスが騒ぎはじめました。

カラスのいる方向を見てみたら、茶色の猛禽(もうきん)が白いものを足につかんで飛んで行くのがみえました。

白い物をつかんだ猛禽は草むらに降りて姿を隠しました。

草むらに降りて獲物(えもの)をたべているようです。

そのあたりを多くのカラスが飛んでいます。

少し離れていた私は、カラスのいる場所に急いで歩いて行って見ると、トビが白い羽の獲物をつかまえて食べています。この場所に到着するのに、少し時間が経過しているので、もうたくさん食べたのかもしれません。

私がカメラを構えると、警戒していたトビは獲物を足につかんで飛び去っていきました。

白い羽がパラパラと地上に落ちました。

ファインダーから見えた白い獲物は白鷺(しらさぎ)のようでした。後で拡大してみたらダイサギの頭が写っていました。

ダイサギのような大きな鳥でもトビのハンティング対象になるのでしょうか?

首などは食べられて頭しか残っていません。身体も大部分は食べられているようです。

この獲物は重いのか、トビは飛ぶ途中で、空から投げ出して、飛んで行きました。

少し待っていると、トビがまた、この田んぼに戻ってきました。

落としていった獲物が気になるようです。

カラスたちも決して見逃していたのではなく、トビが落とした獲物を探しています。

トビが田んぼに降り立って、あたりを鋭い目で、見まわします。カラスを警戒しているのでしょう。

1羽のカラスがトビに近づいてきました。

すぐにトビはまた飛び立ちました。

最初にトビが降りた場所は、落とした獲物の場所ではなかったようです。獲物を落とした周辺の場所です。

トビは今度は獲物を落とした場所に戻ってきました。

カラスが1羽先着しています。

トビは何故か、すぐに飛び立ちました。その隙(すき)に、先着したカラスは少し食べたようでした。

でも、体制を整えたトビは、直ぐに戻ってきて、今度は先着していたカラスを睨(にら)めつけました。

このカラスは、1羽では、対抗できないと思ったのか飛び去っていきました。

カラスを追い払ったトビは、警戒しながら残り少ない獲物を食べ始めました。

一旦、カラスは、退散しましたが、また1羽やってきました。

以外にも、今度はトビは追い払いませんでした。もうお腹がいっぱいになっていたのかもしれません。

トビはカラスと一緒に仲良く食べ始めました。

カラスとトビはその後飛び去り、残した獲物は、たくさんのカラスがやってきて、もうあまり残っていないようなのに、みんなで食べ始めました。


秋の田んぼに繰り広げられたトビとカラスの生存のドラマです。

のんびりしていそうなトビもなかなかの「つわもの」ですね。見直しました。