なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

山中湖から見た黄昏時の富士山と湖上を飛ぶアオサギ

山中湖の南東岸を走る国道は「マリモ通り」という名が付いているようです。

注:昭和30年代に山中湖北岸で発見されたマリモは、その後、富士五湖すべてで生息していることが確認されていて、これらのマリモはフジマリモと呼ばれているようです。山梨県の県指定天然記念物に指定されているとのことです。山中湖のマリモは、一時絶滅状態だったのですが近年の調査(2014年)ではマリモの群落がわずかに存在していることが認められているそうです。

この「マリモ通り」の駐車場から富士山が丸ごと裾野までよく見え、年2回見られる「ダイヤモンド富士」などの撮影地のひとつになっているようです。

注:ダイアモンド富士とは、富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景が見られることがあり、この現象をタイヤモンド富士といいます。

晴天であれば、夕暮れ時でも素晴らしい景色なのですが残念ながらこの日は生憎(あいにく)の曇り空!

それでも雪の帽子を目深(まぶか)にかぶった黄昏時(たそがれどき)の霊峰富士(れいほうふじ)はさすがに威厳(いげん)を保っています。

山中湖の湖面を3羽のアオサギがサット飛び去っていきました。

観光シーズンには人でにぎわう駐車場も今は閑散(かんさん)としていて、アオサギが飛び去った山中湖は静寂(せいじゃく)だけが残っていました。



「槙(まき)のこずゑに 青鷺(あおさぎ)の 
         群れて巣をもつ幽(かそ)けさよ」  (北原白秋