3月になると越冬していたカモたちがそれぞれの場所に集まって北に渡る準備を始めます。
4月になればもう千葉県のあちらこちらでツルシギやコチドリなどのシギ・チをよく見かけるようになり本格的な「春の渡り」が始まります。
この池にもいろんなシギ・チが訪れているようです。
池のマコモの中にクチバシや脚が赤くて長いのが特徴の「ツルシギ」がいました。
ツルシギの夏の繁殖羽は美しく、全身が黒で頭部からくびや胸にかけては墨色で、それ以外の部分では黒地に羽根の縁が白くアイラインが白いため、とてもよく目立ちます。
でも、ここのツルシギは、少し黒くなりつつあるようですが、まだ冬羽の地味な姿です。
マコモの茂みで採食していたツルシギは、人の気配に驚いたのか、突然、飛び立ちました。
しかし、あまり遠くに飛ばないで向こう岸のマコモの茂みに隠れました。
向こう岸に移動したツルシギは、餌採りに夢中でマコモの茂みから水辺に姿を現しました。
ツルシギは、名前のとおりツルのように脚が長いので水の深い場所も平気です。
どんどん水に入っていきます。
脚が水に隠れると、まるで水の中を泳いでいるようにみえます。
ついにこちらの岸辺まで来てしまいました。
ふと我に返ったツルシギは身体を反転させて、かなり遠い向こう岸に飛び去りました。