なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

バン幼鳥 歳末玉手箱  キヅタアメリカムシクイ


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上の写真は、EOS7Dマーク2にCANON EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMを装着して、手持撮影しました。

12月13日手賀沼にバンの幼鳥が4羽葦原を出入りしていました。そのうちの一羽です。陽だまりに来たいけれど、怖がっているようです。

歳末玉手箱

懐かしのキヅタアメリカムシクイ

2010年4月、鎌倉の材木座海岸に珍鳥キヅタアメリカムシクイ(Yellow-rumped Warbler)

が出ているとの噂を聞いて早速撮影に行きました。

長靴で海水に浸かりながら撮影したことを覚えています。

以下に当時のネットの記事を紹介します。

日本初記録というキヅタアメリカムシクイ(アメリカムシクイ科)が鎌倉に現れ、話題を呼びました。正確な初認と終認を知りませんが、年明けから4月上旬ぐらいまでいたのでしょうか。

この鳥の和名については、「キズタ」か「キヅタ」か、それは何を意味するのかというような疑問がバードウォッチャーの方々の間にあったようです。この質問の答えは、植物名のキヅタ(木蔦)であろう、ということなのですが、それはウコギ科のキヅタ(Hedera rhombea)やセイヨウキヅタ(H. helix)のことをさすのでしょうか。ここではそのあたりのことを詮索してみたいと思います。

キヅタアメリカムシクイという和名は誰がいつつけたものか調べてみると、山階鳥類研究所で出した「世界の鳥の和名」で新称とされていることがわかりました。有名な「世界鳥類和名辞典」(山階芳麿, 1985. 大学書林)ができる前に、山階鳥類研究所では、世界の地域ごとに和名をつけた本を分冊形式で順に出しており、「世界鳥類和名辞典」はこの「世界の鳥の和名」を1冊にまとめたものなのです。

この中の1冊である「世界の鳥の和名(北アメリカの鳥)」(山階芳麿, 1976. 山階鳥類研究所)のなかに、Myrtle Warlber (Dendroica coronata)に対してキヅタアメリカムシクイという和名が使われており、新たにつけられた和名である旨の表示がされています。