なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

雑木林のヒガラ

いろんな鳥の鳴き声が雑木林に聞こえます。シジュウカラの混群(こんぐん)です。多いのはエナガです。メジロもいます。シジュウカラもいます。その中に2〜3羽のヒガラも混じっています。シジュウカラの仲間は、雀(すずめ)という字を書いて「カラ」といいます。コガラ、ハシブトガラ、ヒガラなどです。ヒガラは、高山の針葉樹に住む鳥ですが、冬場は、里にもおりてきます。よくシジュウカラの群れに、混じっています。身の安全のためなのでしょうか。今日も、30羽近い集団に混じって、木の高いところにいる虫を、飛びながら、食べているようです。ツツピ、ツツピと鳴きますが、シジュウカラもそのように鳴くので紛(まぎ)らわしいです。そろそろ寒い冬になりますねぇ〜。



閑話休題  クリスマスの名盤CD

私は、毎年、この季節になると「カラヤン/アヴェ・マリア」のCDをよく聴きます。このCDは、1961年に録音されたもので、最初、LPで発売されました。日本では、「クリスマス」のタイトルがついていないため、あまり、人目につきませんが、その後、CDでも発売されて、ロンドン・レーベルのクリスマスものでは、ロング・セラー商品となっています。このCDは、私の20年以上聴いている愛聴盤です。

先日のブログで紹介した、ビング・クロスビーのCDは、アメリカの楽しいクリスマスのCDですが、こちらは、ヨーロッパのキリスト教会の敬虔(けいけん)な雰囲気をもった、クリスマスのCDです。クラシックの巨匠の指揮するクリスマスの演奏は、このCD以外には、見受けられません。このころのカラヤンは、まだ、若くて(50歳代)、ウィーン・フィルを手兵としていた時代の演奏です。

日本では、11月になると、クリスマス商品の展示が始まります。クリスマスは、年末商戦と同様な風物詩になってしまっていますが、西欧諸国では、厳(おごそ)かな、雰囲気(ふんいき)も持っているようです。

このCDの原題は 「Karajan presents Christmas
         Members of Vienna Philharmonic Orchestra Leontyne Price」です。

帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンとアメリカの名ソプラノのレオンタイン・プライス及びウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン少年合唱団の、素晴らしい組み合わせで、くりひろげられる、荘重(そうちょう)な雰囲気のあるCDです。

KARAJAN PRESENTS "CHRISTMAS"】
レオンタイン・プライス(ソプラノ)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
1961年、ウィーン、ソフィエンザール録音

【収録曲】
1. きよしこの夜(グルーバー)
2. 天にはさかえ(メンデルスゾーン
3. われら三人の王(ホプキンズ)
4. あら野の果てに(民謡)
5. もみの木(民謡)
6. ともに喜びすごせ(民謡)
7. あめなる神には(ウィリス)
8. 高き天より(J.S.バッハ
9. おさなごイエス(民謡)
10. アヴェ・マリアシューベルト
11. オ・ホーリー・ナイト(アダン)
12. アヴェ・マリアJ.S.バッハ・グノー)
13. アレルヤモーツァルト

「清しこの夜」は、英語とドイツ語で歌われています。1節は、英語、2節は、ドイツ語、3節は、英語です。ちなみに、この曲は、ザルツブルグの教会のオルガン奏者のフランツ・グルーバーが作曲したもので、原曲は、ドイツ語で作られています。グルーバーは、ギターで作曲したとのことです。原曲は、今、歌われている讃美歌109番と旋律が異なるようです。

「オー・ホーリー・ナイト」は、レオンタイン・プライスの、清らかで美しく、そして優しい声に魅了されます。とても、素晴らしく、感動して、涙を禁じ得ません。絶品中の絶品です。勿論、シューベルトの「アヴェ・マリア」も素晴らしいですが、「オー・ホーリー・ナイト」は最高です。この歌唱は、You Tubeの映像付きで、次のURLのネット検索で聴くことができます。http://www.youtube.com/watch?v=lEi9IDV3BzA

このCDには、グノーのアヴェ・マリアも入っています。この曲は、シャルル・グノーが、バッハの《平均律クラヴィーア曲集 第1巻》の「前奏曲 第1番 ハ長調」を母体にして、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞に用いて完成させた有名な声楽曲です。私は、バッハの平均律前奏曲も大好きなので、プライスのこの歌唱も、とても気に入っています。

ビング・クロスビーのアメリカ的な楽しいCD(こちらには「ジングル・ベル」「赤鼻のトナカイ」英語版の「きよしこの夜」「サンタが町にやってくる」など収録)と、プライスとウィーン・フィルの敬虔で、美しいCD、どちらも魅力的ですねぇ〜。