なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

7羽孵った手賀沼のコブハクチョウ

手賀沼遊歩道からよく見える、手賀沼の浮巣に、1か月くらい前からコブハクチョウが抱卵をしていましたが、4月21日に孵化して、7羽の雛が生まれました。

コブハクチョウデンマークの国鳥でもあり、ヨーロッパの中部や北部、シベリアの中緯度などで繁殖し、冬は南へ渡っていく野鳥なのですが、日本では、野生のコブハクチョウは、迷鳥として稀に日本で見られるそうです。

日本でよく見られるコブハクチョウは、動物園などで放し飼いで飼育されていたものが逃げ出して野生化している鳥が多いようです。

手賀沼コブハクチョウも本来の野性のコブハクチョウではありませんが、毎年、手賀沼のあちこちで繁殖しています。

コブハクチョウは、3〜10個の卵を産み、抱卵期間は36〜38日程度で、平均7〜8個が孵化するそうです。ヒナは60日くらいで飛べるようになるようです。

ここのコブハクチョウは卵を8個産んで7羽孵ったようです。今でも親鳥が巣から離れると1個卵が残っています。

最初の写真は、このコブハクチョウの家族全員の写真です。下にいるのはオスの親鳥です。

昨日生まれたばかりなので(ここに掲載の写真は4月22日に撮影しました)ヒナは、よちよちしていましたが、一番元気のいヒナが1羽だけ巣から飛び出し恐る恐る水に入りました。すると次に元気な3羽たちがそれに続いて水に入りました。

この葦の敷き詰めてある水辺は、お母さんが子供たちが水をこわがらないように事前に敷き詰めて作った水辺なのです。

残りの3羽は巣の中にいましたが、母親が立ち上がって水に入るよう催促すると、7羽全員水に入りました。

でも父親が飛び去って警戒態勢が弱まると、子供たちはあわてて巣に戻って、お母さんの羽の下に隠れました。

元気なヒナはもう水草も食べていました。

ヒナの脚はしっかりしていますが、翼はとても小さくてチョットついているだけです。

脚はしっかりしているので、そのうち親鳥に連れられて、手賀沼遊歩道に遠足にくることでしょう。