なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

新機種CANON EOS 7D Mark II 試写 千曲川のほとりのカワアイサ

信州(しんしゅう)、佐久平(さくだいら)の晩秋の昼下がりです。

この付近を流れる信濃川(しなのがわ)上流のこの川は、何回も蛇行(だこう)を繰り返し千曲川(ちくまがわ)と呼ばれています。

毎年、秋になると、この千曲川のほとりの東電調整池に多くの水鳥が訪れます。

今年もカワアイサの小さな群れが飛来していました。

柔らかな秋の日差しを浴びて、ほとんどのカワアイサはクチバシを羽にくるんで丸くなって寝ています。

首を上げて浮いているカワアイサ♂を見つけて撮影していると、カワアイサの♀が近づいてきました。

このカワアイサは突然羽を広げて立ち上がり羽ばたきを何度も繰り返しました。

なかなか迫力ある姿です。オスにアッピールしているのでしょうか?

何度も羽ばたいていましたが、オスはあまり気にしていないようで寝てしまいました。

その後このメスも寝てしまいました。このあたりにいるカワアイサは、皆、寝てしまいました。



古来、カワアイサ、ウミアイサ、ミコアイサ,コウライアイサ、の4種は、カモの中でも特に「アイサ」の名前で呼ばれています。

その由来は、もともと漢字で「秋沙」と表記し、昔は「あきさ」と呼んでいたものが「あいさ」に転化したとのことです。

秋が去ってから訪れるから「秋去」や「秋沙」と表記したという説もあります。



「山の際(は)に 渡る秋沙(あきさ)の ゆきて居む 
               その川の瀬に 波立つなゆめ」
                     万葉集 詠み人知らず


意訳:山を越えてここに渡ってきたアイサのために、川よ! 決して波立たないでおくれ


以下の写真は、EOS 7D Mark IIに EF-70-200mm F2.8L IS II USM×2倍テレコン付のレンズを装着し,オート・フォーカス+AIサーボ高速連写で撮影しました。


カワイサ♂

以下の写真はカワアイサ