正月4日お昼前、稲敷市本新の田んぼの上空で白い小さな鳥が乱舞しています。
かわいい冬羽のハマシギの群れです。
ハマシギは、冬羽はお腹が白く夏羽は黒いので、冬の今は白さが目立ち朝日に輝いてとても綺麗です。
ハマシギは、古来よく知られていて、歌にもよく読まれているようです。
藤原道綱母による「蜻蛉日記(かげろうにっき)」にも、ハマチドリとして詠(よ)まれているとのことです。
古来多くのハマシギの別名が付けられているので、この「はまちどり」が間違いなくハマシギかどうかは私には判別できませんが、ご参考までに以下に原文を掲載します。
年またこえて春にもなりぬ
「年またこえて春にもなりぬ。このごろ読むとて持てありく書(ふみ)とり忘れてあるを、とりにおこせたり。つつみてやる紙に
ふみおきしうらも心もあれたれば あとをとどめぬ千どりなりけり
かへりごと、さかしらにたちかへり、
心あるとふみかへすともはまちどり うらにのみこそあとはとどめめ
使ひあれば、
はまちどりあとのとまりをたづぬとて ゆくへもしらぬうらみをやせむ
などいひつち、夏にもなりぬ。」
浜千鳥というようにハマシギは、九十九里海岸や三番瀬、谷津干潟などの海岸近くでよく見られます。
ほとんどいつも群れで見かけます。
海ではゴカイなどを食べているようですが田んぼでは、ミミズや、水性昆虫などを食べているようです。
この田圃でもこの群れは夢中になって採食していました。
食べ終わると群れで遠くに飛び去って行きました。