突然飛来したハヤブサに驚いたシギたちは一斉に飛び立ちました。
秋の高い青空に舞うシギたちは、白くきらきら輝いて壮観な眺めです。
集団で飛ぶシギたちの防御は、今回も成功したようで、ハヤブサは飛び去っていきました。
それでも、名ハンターのハヤブサは、流線型の見事な羽を横一文字に開いて、悠然と王者の風格を漂わせながら消え去りました。
逃れ去ったシギの集団の多くはコアオアシシギのようですが、他のシギたちも混じっています。
「心なき 身にもあはれは 知られけり
鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」 (西行法師)