2015年も最後の日になりました。
今は、年の最後の日は、大晦日(おおみそか)がよく使われていますが、古語では「大つごもり」とも言われていました。
大つごもり」は、「大晦」「大晦日」とも書きます。
大晦日になると、樋口一葉の短編小説「大つごもり」を思い出します。
また、第27回キネマ旬報ベスト・テン第1位。昭和28年度芸術祭参加作品で、樋口一葉の短編小説『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』の3編を原作とするオムニバス映画『にごりえ』も思い出します。
この映画は、1953年(昭和28年)11月23日公開された、モノクロ・スタンダードで今井正監督,文学座・新世紀映画社製作、松竹配給の日本映画です。
相当古い映画ですが、この中の「おおつごもり」は、当時の大晦日の大店(おおだな)の様子や、貧者の借金苦の様子がよく表現されていて:久我美子の貧しくも気高いヒロインの演技がしっとりとした樋口一葉文学の世界を味合わせてくれます。
この作品は、年の最後に鑑賞するには、よい作品のような気がします。
下の写真は、今年、ガンの飛来地で有名な伊豆沼付近で撮影した、ねぐらに急ぐ「雁の群れ」の写真です。夕日を背景に雁が希望を持って飛んでいるような写真です。
皆様が、よきお年をお迎えくださいますよう祈念いたします。
今年も私のブログをご覧頂きありがとうございました。