千葉県・外房の豪快な黒潮の打ち寄せる荒磯にクロサギが魚とりをしていました。
ここは、「屏風ヶ浦の断崖」が見渡せる波打ち際です。
普通サギといえば、シラサギ(白鷺)で、コサギ、チュウサギ、ダイサギに代表される全身白いサギ類の総称ですが、同じペリカン目サギ科ですが、数は比較的少ない全身真っ黒くてスマートなサギ・クロサギもいます。
かって、詐欺師の世界を描いたコミックのタイトルで「クロサギ」がありました。
詐欺師の世界で、金銭をだまし取る詐欺師を白鷺とかいて「しろさぎ」といい(シラサギではありません)その詐欺師しろさぎをだますのが「くろさぎ」とされています。
専門の詐欺師をだますほと賢いのが「くろさぎ」のようなので、鳥のクロサギも賢いのでしょうね!
実は、この写真は、昨年の暮れに撮影したのですが、クロサギが詐欺師を連想すると、新春にふさわしくないので、松の内が明けた後に掲載した次第です。
外房のクロサギは、荒磯の波が運んでくる小魚を狙って、待ち伏せしたり,渚を走り回ったりして頑張っていました。
クロサギがこちらに振り返った時は、多分、小魚を飲み込んだ後の仕草のようです。
その後クロサギは再度、魚を捕るために直ぐに波に向かう体勢に戻ります。
「春浅き 水を渡るや 鷺一つ」 (河東碧梧桐)