なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

田んぼに飛来したチュウサギ

野田市コウノトリの里付近の農地で夏鳥チュウサギを見つけました。

このチュウサギは白い羽がとても綺麗な白鷺です。

チュウサギは、アジアの南部とインドネシアに分布し、日本には田植え前の頃、夏鳥として渡来し、その多くは秋に南方に去って行く白鷺です。中には越冬するチュウサギもいるようです。

チュウサギは、全長約68cm。ダイサギコサギの中間の大きさで,そのためチュウサギと呼ばれています。大きさはコサギのほうに近く、よく似ていますが,チュウサギは足指が黒い(コサギは緑黄色)ので識別できます。

チュウサギは、これから夏羽になるにつれクチバシが黒くなり、背に飾り羽根が現れます。眼先が少々緑がかります。

冬羽ではクチバシが黄色くなりますが、先端のみ黒く残る場合もあります。

この農地にはダイサギコサギもいましたが、足指が黒いし、まだ冬羽が残っている白鷺が飛んでいたのでチュウサギと判断できました。

もう直ぐ田植えが始まるようです。


「美しき 距離白鷺が 蝶に見ゆ」     (山口誓子