なかなかなかね野鳥と自然の写真館

疾風怒涛の時代が過ぎ去っていきます。私たちがその中で、ふと佇む時、一時の静寂と映像が欲しくなります。微妙な四季の移ろいが、春や秋の渡りの鳥たちや、路傍の名もない草花にも感じられます。このブログは、野鳥や蝶、花や野草、四季の風景などの写真を掲載しています。

手賀沼公園で乱舞するユリカモメ

 

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  上の写真はキヤノンの一眼レフEOS7DmarkⅡにCANON EF70-200mm F4L IS USMを装着して手持ち撮影しました。

11月10日、快晴、本日は10月に「即位の礼」の中心儀式「即位礼正殿の儀」で即位を宣明した天皇陛下と皇后さまは10日午後、東京都内でパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」に臨まれます。

そんなお目出度い日の朝、手賀沼公園で越冬するユリカモメは、元気いっぱい飛び回っています。

毎年10月には飛来するユリカモメも来年の春までここに滞在する予定です。

以前この手賀沼公園で脚輪の標識をつけたユリカモメを偶然、私が、撮影したら先年隅田川で放鳥したユリカモメと判明したことがあります。

そうすると、伊勢物語に出てくる都鳥が手賀沼公園にも来ていることになりますね!

伊勢物語」に登場するミヤコドリは、ユリカモメといわれ、東京都の鳥となっています。電車にもこの鳥の名称の路線があります。

 

平安初期の歌物語である『伊勢物語』第九段「東下り」の一節にでてくる、在原業平(ありわらのなりひら)の詠んだ「名にし負わば いざ言問はむ都鳥 わが思う人はありやなしやと」という歌が有名です。

 

参考:伊勢物語東下り 部分(口語訳)


さらに進んで行くと、武蔵の国と下総の国の間に、たいそう大きな川があります。それを隅田川と言います。その川のほとりで群がり座って、(都へと)はるかに思いをはせると、果てしなく遠くまできたものだなあと、(皆で)一緒に気弱になっているところ、川の渡し舟の船頭が
はやく船に乗れ。日も暮れてしまうと言うので、(船に)乗って渡ろうとするのですが、皆なんとなく悲しくて、都に恋しく思う人がないわけではないのです。そんな折も折、白い鳥で、くちばしと脚が赤い、鴨ぐらいの大きさであるのが、水面を気ままに動きまわりながら魚を食べています。都では目にしない鳥なので、皆(この鳥のことを)知りません。船頭に尋ねてみると

 

都鳥だ。
 

と言うのを聞いて、

(男が)

名にしおはばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと

「都」という名を持っているのなら、(都の事情に詳しいであろうから)さあ尋ねよう、都鳥よ。私が恋い慕う人は無事でいるのかいないのかと。