手賀沼公園の紅梅が咲いています。
少しづつ春が近づいています。
話折りつれば 袖こそにほへ 梅の花
題しらず
古今和歌集 よみびとしらず
折りつれば 袖こそにほへ 梅の花 有りとやここに うぐひすのなく
梅の花が咲く枝を折ったので、私の袖に、梅の香りがつき、これほどまでに漂っているのです。
梅の花がここにあると錯覚して、鶯が飛んで来て鳴いているのです。
袖から漂う「梅の芳香」と、耳に聞こえて来る 「ウグイスの声」を、穏やかに結び付け、春のゆったりとした空間を詠った、明るい感じの歌になっています。